朝起きたら隣にいて。
そんなことは今まで許したのは彼だけだったはずだった。
なのにいつのまにか、いつのまにか許してしまっていた。

ご飯食べるのはめんどくさいしそんなに一気になんて食べれなかった。
でも少しずつ食べれるようになっていまは食べ過ぎて吐くこともなくなった。

ふと、周りを見回すと目が合ってふわりと微笑まれる。
それだけでなぜか安心した気持ちになる。

愛するとか愛されるとかは昔からよくわからなかった。
けど、いまはなんとなくだけどそれがどんなものかわかる気がした。

一緒にいたくて、一緒にいるとあったかくて、ただそれだけの日常が

ものすごく大切に思えて。

これが幸せなのかもって思うと笑いがとまらなくて。

彼といたときの楽しさとはまた違う。


(なんだか俺は今すごく幸せなのかもしれない。)


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いつだって彼は周りを見ておびえる子猫のようだった。

最初は見てられないと思って声をかけ続けていた。
だけど、いつしか、愛しいと、そう思うようになっていた。

気がついたらひたすらに彼のために何かをとするようになった。

それなりにしかできなかった料理も彼が食べてくれるようにと必死に練習した。
思いが空回りして彼に食べさせすぎて吐かせてしまってからは量にも気を使って作るようになった。

彼が周りを見回すのは不安になったときが多い。
だから彼が見回すと目を合わせ、安心させられるように微笑むようにした。
この場所には彼を傷つける者はいないと示すように。

少しずつ、少しずつだが彼は俺がいることを、することを許すようになった。

休日でかけること、一緒に寝ること、そしていつも隣にいること、たくさんのことを彼は受け止めてくれた。

叶わないと思っていた、俺が彼を愛することそれすら受け入れて
思いを返してくれた。

彼が見る世界がいつだって優しくあったかいものであってほしい。

この先ずっと彼が幸せを感じてくれるためなら俺はなんでもするだろう。

(あなたのために生きることが俺の幸せ)


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お互いの思いを。
自分なりに幸せな彼らを書いてみたくて。



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