「セキエイリーグチャンピオン、マサラタウンのサトシ選手。新しい旅立ちへの意気込みをどうぞ!」

ふざけて、よく見るような見ないようなリポーターの真似をして、ありもしないマイクを向ける。
「なんだよそれ」
いきなりの行動に呆れた笑みを見せる、ノリの悪い彼。
いつの間にやら大人になったみたいで、つまらないの一言だ。

「いぃじゃない、ほら」
「えー?…うーん……。


………………


どんなポケモンに会えるのか楽しみだぜ!!」
「………」
「な、なんだよ」
「あんたってかわんないわね…」
「??」
それが意気込みかどうかはともかく。
昔から変わらないポケモンへの好奇に、しょうがないなーとか思って。

「そんなことより早く行こうぜカスミ!」
「あ、ちょっと待ってよ!」

初めての。
胸がときめく二人だけの冒険譚が始まる。


END

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日記での終わり方、きもいのでを変えました。

100122