いつかあたしはこいつに殺されると思う。


「っ…!……!」
「………」

呼吸をする術を奪われて、逃れようともがいても執拗に追われ、阻止される。
苦しさを訴えるために彼の身体を叩いて。
漸く離れたと思っても、それは彼の策略で。
一呼吸だけの酸素はより苦しさを増した。

人より強いことを知った彼の独占力。優しさ。黒さ。
触れる度に繰り返される束縛に。

いつかあたしは彼の殺人計画の餌食になる。


END

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サトシは黒いからね。独占欲はかなり強そう。

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