「あんたってホント馬鹿!」

「馬鹿だ馬鹿だと思ってたけど、ここまで馬鹿だとは思ってなかった!」

見なさい!このピカチュウの不安そうな顔!

傷をつくって自分の前に現れた彼にバカを連発して。
そこまで言われても尚、笑みをつくる彼に苛立ちが募って。

「あんた聞いてんの!?」
「聞いてるよ」
「じゃぁソレらしい態度をしなさい!」

ムカツク!

そう言えば、彼がちゅっと音をたてて、あたしのソレに啄むキスをした。

「………」
「カスミのバカは『好き』だってことくらい、ちゃんと知ってるって」

変わらず優しく微笑う彼に。

あたしは最大級の想いを込めて



「大っ嫌い!!!!!!」



ひっぱたいてやった。



END

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好きって、昔からの言葉が違えば、違う言葉が好きって意味になってたかもしれないんだなーと思ってできた産物。

091023