「以前、お母さんに言われたことがあります。人は良心(やさしさ)を持って生まれてはこないって。良心は自分の中で育てていく心。だから人によって、良心(やさしさ)の形は違うんだよって…」 「へー」 「生きるための食欲や物欲とか。欲望は誰もが生まれながらに持ってるから理解しやすいけど、良心(やさしさ)は個人の手造りみたいなモンだから、誤解されたり、偽善だと思われやすいって」 「…なるほどな。それはわかる。かも」 「でも私は、偽善だと思われたくないから、しないとか出来ないとか…。そんなの嫌です。例えそれが本当に偽善だとしても、それで誰かが救われたり、温かい気持ちになるのなら、偽善でも構わないと……思っています。だから私は私の良心(やさしさ)を貫き通します。それが私の育ててきた良心だから」 「………。じゃー俺はお前を信じるぜ。それが偽善じゃなくて、本当のお前の良心なんだって」 「………」 『だから透は信じてあげな。信じてあげられる子になりな』 『それはきっと』 『誰かの力になる』 「……。それは…。それが夾くんの、やさし「愛情?」 「…………」 「…………」 「…。Σす、ちょ、たん!//今のなし!違う!//」 「え?」 「だ、だからとにかく、お前がそう言うなら、そうなんだろうなって!そういうことだよ!//」 「……。ふふ。ありがとうございますv私も、信じていますから。夾くんの愛情(やさしさ)」 「……ふん…そうかよ//」 END ―――――――――― 偽善云々のところ矛盾しまくりですみません…。たぶん透はそんなこと言わない。気がする。 |