たのちさん(BL)
XS(どちらか)の日記
【肝試し】

ボスさんと遊園地にて熱い熱いと喚くのでお化け屋敷に入って数秒、すでに間違えた気がしてしょうがない。XANXUSもオレも180越えのなかなか体格のいい男が二人でお化け屋敷とか、何一つ怖くねぇどころか脅かしに来たお化けがオレたちの剣幕にビビッて腰を抜かす始末。

「…どうするボスさん、これってよぉ」
「あ?」
「カップル向けの奴じゃねぇかぁ…」
「…」
「男と女ならまだしも、別の肝を試されてる気がしてる気がしてしょうがねぇ…」
「うるせぇ黙れ」

うおおボスさんも気付いちまって物凄い気まずそうにしてやがる!馬鹿野郎!オレだっていたたまれねぇんだから会話を絶やすんじゃねぇよ…!と思ったところでバッカーン!と音を立てながら隣のドアが開いてびっくりしたボスさんがオレに思い切り抱きついてきて、数秒。
スタンド使いが現れたとしか思えないように時間が停止して、その証拠にお化けも固まっている。オレたちも目があったまま固まっている。お化けが思い出したようにすー…と音もなく舞台裏に掃けて、オレたちの時間も動きだしゴッツンとオレは悪くないのに顔面に拳を叩き込まれ納得いかねぇ。

「テメェなぁ!恥ずかしかったのは分かるが照れ隠しに殴り掛かってくるのやめろぉ!」

「るせぇ!恥ずかしいわけあるか!」

素が出て恥ずかしかったのは分かるがそのスタンスで攻撃されるんだとしたらオレはちょっと生きてこのお化け屋敷から出られる気がしねぇぞぉ…!?と思いながらもオレが先に歩くかぁ?と聞けばオレにテメェの後ろ歩けってのかってキレるしちげぇよこれは自己防衛だろうがぁ!ともめまくっていたら、後ろからきたルッスとベルのペアが「お化け役がいい身体してたからお持ち帰りしちゃった(はぁと)」とか男引きずって別の厄介ごと抱えてきたからもう二度とお化け屋敷には入らないことを心に決めた。

20140915(たのちさんリクエスト!)(夏日記).


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -