第1箱 「僕の愉快な裏世界の住人達」
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まぁ、僕は昔から可愛いげがなかった。
何時も戯言を吐いて生きてきた。
僕の父の知り合いの女性に言われたことがある。
"貴方は無意識の内に他人を動揺させる、《無為式》です。自分では何もしないのに周囲が勝手に狂いだす"
お父さん譲りのこの厄介の力。お陰で周りは変な友達しかいない。
例えば、赤色。
例えば、闇突。
例えば、殺し屋。
例えば、名探偵。
例えば、死神。
例えば、大泥棒。
例えば、橙なる種。
例えば、街。
彼等は個性的だった。
僕の愉快な裏世界の住人達
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