第11箱 LK17=、W4'S/QG?

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「あ、真宵!」

聞きなれた声に振り返ると、そこには善吉君がいた。

『・・・・・・どうしたの?そんなに慌てて』

「真宵、お前めだかちゃん見なかったか?あと、なんか変な言葉を話す一年生見なかったか?そいつ」

『LK17=、W4'S/QG?』

僕の言葉は完璧に善吉に伝わってなかっただろう。
今のは一応、僕が考えた英数記言語だ。

「え?」

『何でもない。ただの戯言さ。それより善吉が言ってるのは
多分一年十三組の雲仙冥加のことだろ?雲仙冥利の姉で
改造制服着てて鉄球つけてる奴』

「多分そいつだ!どこで見た!」

善吉は私に掴みかかる。
結構痛いぞ。

『さっきここ通ったよ?”黒神めだかはどこにいる”て
聞かれたから”理事長室の方にいるよ”って言ったら校舎に入っていた』

僕は校舎を指差す。

「くそっ!なんで教えちまうんだよ!!・・・・・・てお前数字言語分かるのかよ!!」

『まぁ、僕一人じゃわらなかったけど赤色と下僕と一緒に考えたからね』

「……いつも思うんだがお前の知り合いは一体何者だ?」

やけに神妙な顔をして聞いてくる。
僕は少し考えてから当たり前の答えを返す。

『え?んー…、裏の人?』

「なんでそんなんと知り合いなんだよ!」

『だってお父さんが…ねぇ?』

「いや、ねぇ?なんて言われてもわかんねぇよ!!」

善吉君、表世界には知らなくていいことが山ほどあるんだよ。
裏世界の事とかね。

「ねぇ人吉。真宵と話すのはいいけどお嬢探してるんじゃなかった?」

「くそっ、そうだった!早くしねぇと・・・」

突然後ろから威圧感がした。

「お前達、黒神めだかの同胞と見る。
偉大なる俺がお前達に質問をしてくれよう。
謹んで答えること許すぞ。目安箱が何処にあるか俺に教えるがよい」

突然現れた超俺様な男は三年十三組の都城王土(みやこのじょうおうど)

「逃げよっか」

『もち』

はーちゃんの言葉に私は頷き、
僕達はさっさと善吉君を置いて逃げる事にした。
だって、面倒ごとは関わりたくなし。賢明な判断だと思う



次の日、私が校内一角を掃除をしていると生徒会長の
兄である黒神真黒に出会った。

「・・・・・・やぁ、迷為我さん」

『・・・・・・お久しぶりですね、黒神真黒先輩』

黒神真黒先輩は僕を見て少し眉を寄せて、笑顔を貼り付ける。

『・・・・・・・鏡で自分の顔を見てきてみたらどうです?
戯言抜きで酷い笑顔ですよ』

「君に言われたくないよ」

『おっと、怒らないでくださいよ。貶したつもりじゃないんですから』

「それも戯言かな?」

『ふふ、傑作ですよ』

黒神先輩はあからさまに顔を顰める。

「頑張ってね、迷為我さん」

僕は振り返らず溜息をついた。








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