鼓動が早くなる
頭がフラフラする
視界が歪む
体の奥底から快感が込み上げてくる
ぞくぞくして
むずむずして
体が熱くなる
「ぷはぁ…………」
暗い路地裏、私は男の首から顔を離した。
男は支えを失いゆっくりと地面に落ち、動かない。
死んでる
私が殺した
罪悪感はない
"吸血愛好"
私は昔から頭が可笑しかった。
子供の頃、怪我した子の血を舐めたの。
そしたら、それが癖になって男女問わず血を舐めるようになってた。
最初は舐めるだけで良かったの。
でもだんだん噛みついて血を吸いたいと思うようになってね。
"これは君がやったのかい?"
私がそれを覚醒さした時、長身の針金みたいな男にあった。
"私の妹にならないか"
その人は私と同じ位変だった。
「私は《零崎鬼織》残念ながら殺しあう前に名前は名乗らないの」
闇で紅い瞳が揺らめいた。