番外編

どうも。
あたしは
『リア充爆発!!』
でお馴染みの樋口くんの友達やっている凍土氷雨。
ついでに水鏡のクラスメートと桔梗ちゃんの親友もやってる。
座右の銘は『楽しく生きる』
上記の知り合いな時点でもきっと楽しいのに、立場が『友達』なため、毎日充実していた。





彼女とあいつ等とついでにあたし





例えばある日の昼下がりは、
「ひーぐちー!これやるよ!」
飛んでくるチロルチョコ。
「うぉ!?ちょ、待った!」
そして取れない樋口くん。
何故か跳ね返り、あたしの手元に来た。勿論キャッチ。
「貰っていい?」
「おー。つかこれもやる。」
更にもう一個ゲット。
一個はポケットに入れ、最初に跳ね返って来たのを口に放り込む。
あ〜!とか何か樋口くんが言っているが無視。
そんな時、いつもどおり桔梗ちゃんが来て水鏡といちゃ……。いや、水鏡が一方的にのろけてるだけだな。黙れば良いのに。
そんな日常の中でいつもと違ったのは樋口くんが
「俺水鏡大好きだー!!」
と叫んで柳ちゃんが飛んできた事かな。
柳ちゃんを宥めるのが大変だった。
なんでこの子はこんな性格に……。
桔梗ちゃん(と書いて大和撫子と読む)を見習おうよ。
因みに柳ちゃんを宥めている間に桔梗ちゃんは水鏡に誘か……じゃない。一緒に帰ってしまった。
その間の事は樋口くんに聞いたが、やはり樋口くんに「爆発しろ!」と言われていたらしい。
まぁ、あたしも雷覇さんと一緒に帰ったら言われた事あるが。

他には樋口くんに「そういう話は他所でやれ。」と言われた日もあったな。
いや、ちょっと猥談してただけだよ。
「水鏡ってなに、絶倫?桔梗ちゃんが体調悪そうなのになんで元気なのさ。」
「じゃあこれで僕がへたれていたらどうするんだ。」
「鼻で笑う。」
「期待はしていない。」
「でしょうね。あ。もう水鏡、小田原提灯になりなよ。桔梗ちゃんの体調の為に。」
「断る。」
から始まり、
「そういえば水鏡、ゴムとかどんなの使うの?」
「基本生で」
とかここらへんで樋口くんに止められた。
今思うと、アホな会話してたなー。と、思い出しながら苦笑してしまう。
その後水鏡が変わったよなーみたいな流れになった筈。
まぁ、色々あったしね。桔梗ちゃんも水鏡もあたしも。
そしたら水鏡が珍しくデレたんだよな。『僕は別に、樋口の話を聞くの嫌いじゃないぞ。』とかなんとか。
あたしも樋口くんの話、好きだしね。面白いから。珍しく水鏡に共感した。
そしたら樋口くんが飼っている犬のジョンの話になったから、水鏡の機嫌が一気に悪くなったな。
「ちょ、俺の話嫌いじゃないんだろ!聞けや!」
「いや、嫌いだ。」
「うわー!ひーさーめー!水鏡がー!(笑)」
「あーよしよし。(笑)今のは水鏡が悪い。」
「何でだ。」
「逆に何でが何で。(笑)」
「とりあえず傷ついた!ハートブレイク!」
「それは樋口くんが軟弱。」
「味方いないし!」
とまあ、こんな話してたら授業始まって、その日の授業終わったらそれぞれ帰宅したんだよ。

だから忘れてたんだよね。
「凍土!行くぞー!」
と、樋口くんが家に迎えに来るまで。
桔梗ちゃんの家に……間違えた。水鏡の家に行く話があったの。
まぁ、樋口くん玄関前に待たせて準備してから一緒に向かったわけで。
そしてあたしは水鏡の家に入ってから「殺風景だなおい(笑)www」とか言ってる樋口くんを置いてキッチンに直行。既にあたし専用となっているティーセット(正確には桔梗ちゃんにあげたもの)で四人分淹れる。
まず水鏡に渡したんだけど礼がない。殴りたいがとりあえず堪える。
樋口くんに渡すと「ありがとう。……ってうま!」とのこと。かなりうれしい。
桔梗ちゃんからは「ありがとう。」の言葉と100万ドルの笑顔。こっちがありがとう天使様(笑)www
それからはぬいぐるみ品評会?
結果を言えばとにかく可愛かった。ぬいぐるみ抱きながらニコニコしてる桔梗ちゃんが!
しかも水鏡が隣に座っててたまに微笑む。
なにこれ絶景(笑)www
写真撮りたい……いや、撮ってたけどね。樋口くんと二人で。
あとはうん。終わったらすぐに追い出された(笑)www
まぁ、仕方がない(笑)
せっかくの休日、いちゃついてもバチは当たらんだろう。

あ、印象深い思い出と言えばこれか。
野球部vs火影+樋口くん。
あれね……。発端はあたしなんだよね。
グランド見た時に、丁度練習中で凡ミス繰り返してたから、思わず「弱くね?」って友達に洩らしたんだ。
そしたら友達が乗っちゃって、「強さを証明するにはどうしたら良いのさ」って言われたから適当に、「運動神経良いやつら集めて勝ったらじゃない?」って答えた。
……どう尾ひれが付いたのか、『野球部と戦って勝つ自信のあるものは挑戦せよ!!』みたいな噂が全校を駆け巡り、二年生の風子ちゃん、れっくんが案の定乗り、水鏡、石ちゃん、樋口くんが引っ張られたという結果になった。
…………噂が流れる速さ的に、きっと誰か(首謀者はうちのクラスメイツや生徒会長)が故意に流したんだろうな…………。
試合の最初を観ていたら、そのあたしの友達が言い出した。
「桔梗ちゃんや柳ちゃん、応援ならそれなりの格好しなきゃじゃね?」
…………当時のあたし、馬鹿だから返答しちゃったんだよ。
「例えばチアとか?」
「グッジョブ。さぁ言い出しっぺは借りてこい。チア衣装を借りてこ〜い!」
はい。嵌められたよ。そして衣装を借りるべく奔走したよ。
腹いせに桔梗ちゃんと柳ちゃんの着替えシーンの写真とその他応援中の写真、撮りまくったよ。
勿論、着替えシーンは水鏡、れっくんに売り付けた。
あとは、チア衣装は何故かくれたからおまけとしてつけといた。
…………そういえばあのチア衣装、妙に二人にぴったりだったような…………。
まぁいいか。
あ、樋口の写真も撮っていた。
何せヒーローインタビュー受けれる位の活躍だったからね。ツーアウト満塁(笑)
校内新聞にもバッチリ。
野球部から勧誘が来たらしいが断ったらしい。
……おっとこまえー(笑)www
水鏡も桔梗ちゃんの為に必死だったからね。やたら顔がキリッとしていた。
桔梗ちゃんの写真の次に売れた記憶がある。

あぁ…。学生時代に戻りたい…………。

「ただいま戻りました。」
「あ!お帰り。ごめん。ちょっと夕飯温め直すから。」
アルバムを閉じて、慌ててキッチンへ向かう。
エビチリを火にかけていると、
「卒業アルバム、ですか?」
と雷覇さんから声がかかる。
「そう。それで思い出に浸ってた。」
今日は部屋の掃除をしていて、最後まで残していた本棚の整理を娘と息子を寝かしつけてから始めた。埃を払っていると、何故か写真が落ちてきた。
あたし、樋口くん、水鏡の卒業式の写真だった。
写真では仏頂面な水鏡と泣きながらも笑顔な樋口くん、珍しく満面の笑顔のあたしの三人の周りに火影と麗の面子も写った賑やかな写真。裏には寄せ書きの様に、名前と、一言メッセージが書かれていた。
その写真を仕舞うべく、卒業アルバムを開いたら、まぁ、ずっと思い出に浸ってしまって…………。

「あの頃の氷雨さん、楽しそうでしたからね。」にこにことご飯を食べながら雷覇さんに言われる。
「今も楽しいよ。」
「当たり前です。」
即答された。
「さて、もう一人作りませんか?」
「唐突だね。因みに共働きだから無理。」
「じゃあ食後の運動でも(笑)」
「それ意味変わんないから(笑)まぁ、良いよ。」
「あ、それなら、いただきます。」
「いや、冗談だから(笑)」


一番印象深い思い出、と言われて出てくるのは高校時代の皆。
考えなくても、あの時皆が出会わなければきっと違う人生だった。
その中には雷覇さんがいて、桔梗ちゃんがいて、水鏡と、樋口くんもいて…………。

良かったなって思ってる。
皆と出会えて、さ。






(さん/20110522)

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これはなんと、友人の誠さんに書いていただいた、『君と彼とついでに僕の世界』の、氷雨視点の番外編です!
許可をいただいたのでこちらに公開させていただくことになりました。
我が家のキャラクターをよくかきわけてくださり、本当に嬉しいです!!
誠さんのサイトへは上のリンク、あるいは拙宅のリンクから行けます。

誠さん、ありがとうございました。


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