ぶちまけて下さい



※ギロ子さんリク
※泥蠍
※スカ
※旦那が気持ち悪い




深夜零時二十五分、泣く子も黙る犯罪者組織・暁のアジトはひっそりと静まり返っている。その最深部、ほの暗い廊下の一角をを男が一人、いささか急いた様子で大股に闊歩していた。向かう先にはW・Cと書かれた扉が見え、彼は目的地に辿り着いた安心感から内股を擦り合わせながら、最後はほとんど駆け込むようにして勢いよく扉を開けた。
しかしそこには既に先客がいた。

「あ、ごめん。間違えました」

男はさっと顔を青くし、目の合った相手に早口で謝罪すると、臭いものには蓋の原理に従ってさっと扉を閉めて猛ダッシュした。





「ってことがあったんだよゴルァ!」

全裸のサソリが頭ごなしに怒鳴りつけたのは、先程謝って出て行った人物の次に入ってきた彼の相方である。
泣きだしそうな顔をしたサソリに叱られたデイダラはぽりぽりと頭を掻き、バツの悪そうな顔でぺろりと長い舌をつき出した。

「ごめーん、故障中の札貼っとくの忘れてたんだって。これでも結構急いで戻ってきたんだぜ?」
「馬鹿野郎、てめえ遅すぎなんだよ!どうしてくれんだあんの糞リーダーめっちゃ変な目で俺見てたぞ!?ぐるっぐるした目ェ泳がせてたぞ!?あいつ絶対俺がそういう性癖だった思っちまったじゃねーか……!」
「え?でもそういう性癖でしょ?」
「いッ!?はぁッ……んあ、ひゃっ!?」

デイダラがすっと持ち上げた片足をぐりぐりと動かすと、サソリは途端に裏返った可愛らしい声を上げ、華奢な裸体を仰け反らせた。彼の全身は幾重にも巡らされた太いロープで洋式便器に縛りつけられており、艶を帯びた白い太腿は閉じることのないよう大きく開いた状態で固定されて、この上なく恥ずかしい状態が晒されていた。
デイダラのつま先は股間で縮こまっている彼のモノへ伸び、器用に指の間に挟んでくにくにと刺激する。

「あ……っ、やば……、ァ、あ、ばかっ……」
「あ、勃ってきた」

デイダラは苦しそうに悶えるサソリを一瞥し、羞恥心を煽る事実を淡々と述べる。

「ふぁ……あ、ぅ、みる、なぁ……!」
「もう、旦那ってば。髪の毛精液でこべこべにしてる奴が言っても説得力ないぞ?」

くちゅ、くちゅ、くちゅ、くちゅ。硬度を持ち天を向いた先端から先走りがこぷりと溢れ出す。
サソリは刺激が強まるたびに吐息交じりの甘い声を上げて身をよじったが、その目は既にとろんとしてデイダラの手を嫌がっているふうではない。

「デイダ……あっ!ちゃん、と……ためてきたっ、んだろう、な……?」

濡れた睫毛が持ち上がり、高まる熱に浮かされた気だるそうな眼が無邪気に笑う相方を見上げた。

「うん?――ああ」
「んっ……」

デイダラは頷いて足を下ろした。つま先が勃起した性器から離れた瞬間サソリは酷く飢えた顔をしたが、デイダラが便器に縛られたサソリの身体にぐいと乗り上げ、ズボンを腰骨の位置までずり下げると表情が変わった。
湿っぽい匂いのする突き出された性器を前に彼の喉仏がごくりと上下するのには、当然デイダラも気付いている。

「さっきしてからまだ一時間くれぇか。ま、ちゃんと水分摂ってきたから大丈夫だぜ」
「ん……、デイダ、ラ……それ、はやく、」
「おねだりするときは何て言うんだっけ?」
「おっ……おれに、ちょうだい。デイ、ダラの、おしっこかけてくらさ――んあっ!……あ、……っ、ふぐ」

いきなり口に突っ込まれたサソリはぶわりと涙を溜めたが、その性器は萎えることも知らず腹につかんばかりに主張していた。そう、困ったことにそういう性癖なのだ。

「よく、できました……」

デイダラは嬉しそうに目を細めると、涎でいっぱいになったサソリの咥内に溜めていた液体をはじけさせた。




20110923

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