神代咲耶(せかみしろ・さくや)


男性のみ / 外見年齢は二十代後半程。
声質イメージ:低〜中音域。全てを見通した上で道化を演じているかのような存在の為、一癖ありそうな感じ。善人とも悪人ともつかない狂言回し的ポジションです。BLシーンあり。エロい絡みではないですがグロ目で際どい感じなので抵抗のない方。
カスタムしたバイクに乗り、パンデミックの起きた世界を走っている謎多き青年。ケイ達の前に姿を現し力になる事を名乗るが、本当の目的については今一つ謎めいた部分が多く、全てを知っているかのような道化じみたセリフ回しが目立つトリックスター。その正体は神格『ニャルラトホテプ』の化身のうちの一つ。ほぼ神と同格ではあるが本人は飽くまでも別の個体であることを主張しており、同じにされるのをあまり好んでいない。比較的人類には友好的で、人間界のものを好んで愛用している面も多い。時に気障で飄々とした性格ではあるが自分のバイクや洋服を汚されるのは好きではないらしく場合によっては一番喧嘩っ早い。
普段は誰に対しても寛容で、特に女性には分け隔てなく優しく振舞う。

その名が差す通り前作『ナイトメア・アポカリプス』に出てきた神代那岐の兄に当たるが彼女には似ずジョークを好み饒舌でお調子者。ただし時にはその身分のせいなのか皮肉めいた言葉を漏らすこともある。ケイにも温和(?)な態度で接するが、芹沢に対しては彼の性癖をいち早く見抜いており「本性見せてみろよ」と他人の狂気に干渉したがるような事もする。
ファイトスタイルは二丁拳銃によるガン=カタだが己の拳による立ち回りでも十分強い。



以下、ネタバレにつき応募を考えて下さる方以外は避けるのをお勧めします。▼




『ナイトメア・シティ インテグラル』にて死亡した事になっている『神代那岐』をその手で殺害したのは彼である。飽くまで彼女本人に頼まれ行った事で、彼の意志ではない。尚、那岐の遺体は山奥の中でひっそりと焼け焦げた廃車の中で発見される。別の平行世界にてアザトースに完全に意識を飲まれた野々宮林檎を守り切れなかったことを悔やんだ彼女が、エル=フリッガとして転生するために自死を選んだ末の決断であった。『外なる神』である那岐は自己を再生する能力がある故に、簡単に自害する事がならず、同等或いはそれを凌ぐの力を持つ兄に自身を消滅させるよう依頼したのであった。何より、彼にやらせれば足もつかないという利点があった。
彼は他の者からも頼まれれば同様に殺害していたが為に、前作『ナイトメア・アポカリプス』のキルビリーからは同胞殺しの裏切者だと誤解されており、それ故に怨みを持たれているようだ。彼が言っていた「会って殺さなきゃいけない奴がいる」というのもこの神代咲耶の事を指している(が、その憎き仇の妹でもある筈の那岐と何故仲間になっていたのはどういう経緯があったのかは不明ではあるが)。
何の情もなく妹を殺せるわけもなく、いくら彼女が別の個体に転生できる身であろうが彼自身にも葛藤はあったようで、その事をケイに自嘲的に話す場面もある。

芹沢に対しては、単なるヒトという存在への興味本位から観察していたものの、性的快感を得る機能を失ってもなおオーガズムを求めようとする彼の滑稽さは神代に憐憫の情を抱かせた。性欲に振舞わされるその醜悪さに惹かれるまま、やがて互いに奇妙な愛の交歓をする事となるのだった。ナコト写本の力を借り、彼の過去へと介入し、姉が自殺したという浴室の中で姉の使ったナイフを使い芹沢の肩口を刺す。新しい傷口(=性器)を作り出し、彼の刺したナイフを自ら深く押し込み、傷跡を広げようとする芹沢とそれを見ていた神代は芹沢がナイフを持つ手に自分の手を添え、より深く傷跡を広げていく。芹沢の傷口を指で抉り、そして舐め合いながらの、快楽と苦痛が表裏一体の(果たしてそれをセックスと呼ぶのかどうか不明だがお互い自己満足はしている)行為に耽る二人。※ボイスドラマ版では性描写はまるごとカットですが、ナイフ刺しぐりぐりぐらいまではあるのでエロく聞こえるダメージ声みたいなものとリップ音は欲しいです。エロなのか何なのか非常に際どいところなので、どっちでもバッチコイな人向けです。


ニャルラトホテプの化身なだけあり、彼の悪意からなる瘴気をもろに受けるらしく昭和二十年のニャルラトホテプの召喚の際には彼が一番その共鳴に強くダメージを受ける羽目になってしまう。




台詞量:280〜90程度

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選考台詞:
01_咲耶
「お、いい女はっけーん……どうかしたかい、姉ちゃん。って、何かすーげぇ顔色悪くない?……あれ? てゆーか何かみんなゾンビっぽくなってね?(※話しかけようとした女ゾンビに襲われすかさず反撃)……って、ンだおらぁ!!」
(バイクに乗りサングラスを外しつつチアガール風の女子に話しかけようとするがゾンビだと分かり反撃する)


02_咲耶
「不思議の国のアリスって知ってるよな。ルイス・キャロルの。穴が深すぎてずっとっと落下していく哀れな少女。……俺はもう、ずっとずっと穴ん中にいるんだよ。覚めない夢ん中にいるみたいにさ――」
(妹を自分の手で殺害せざるを得なくなった事を語るうちに、少し寂し気な様子で。アリスの姿を妹・那岐の運命と重ねている様子)


03_咲耶
「真実を教えてやろうじゃないか。この世は暗黒の世界だという真実を。……本物の苦痛とは何かを知り、泣き喚いて許しを乞うがいい。微塵の救いなども与えるものか、我々は貴様らを常に監視している。貴様らの中に影がある限り、我々は無数に、そして未来永劫に存在するのだからな」
(ニャルラトホテプの本体が目覚め、化身である彼も乗り移られて叫ぶ。実に悪役っぽい感じです)


04_咲耶
「覚えておきな。善意ってのは、とんだビッチだぜ。金さえ掴ませればどんどん善人にさせてくれるんだからな。だから俺は、聖女ヅラした女ほど信用していない」
(どこか、彼の人生観のようなものが見え隠れする台詞)


05_咲耶
「もはや業だなこりゃ。男は死んだって、勃つもんな。俺の身体ん中に入ったあんたの精子はどーなんのかな? いつまで生きてんのかな。あはは、おもしろ」
(事後<※エロはなしですが>、芹沢にどこか楽しそうに呟く)
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