島津伸彦(しまづ・のぶひこ)
男性のみ / 62歳
声質イメージ:高齢な上に病人な為、しゃがれてどこか弱弱しい声質。寝たきりで衰弱しているが、前島やみつ子にはそれなりに笑顔を交えて喋る。こちらもなんちゃってナマリあり。ゾンビ化したり苦悶の声を上げます。
村で発生した謎の奇病に初めてかかったという希少な患者。その病気の内容とは、染色体が全て破壊され、本来ならば規則通り順番に並べられる筈のものがぐちゃぐちゃになっており、染色体が断ち切られていたり染色体同士がひっついているものまで、過去類を見ないケースであった。また、染色体いわば身体の設計図が壊れてしまったという事は、新しく細胞が作られない為、皮膚が新たに作られずに剥がれ落ちていき、ガーゼやテープを貼れば剥がしたところの皮膚が失われる。失った皮膚からは大量の体液と血液が漏れ出てしまい、また内臓の機能もおかしくなり下痢や嘔吐に苦しむ事となる。この生き地獄のような奇病にも関わらず、何故か彼はあまり痛そうな表情を見せないのであった。
ちなみに、前島が初めて受け持つ事になった患者でもある。その為なのか彼は助かる見込みはほぼゼロという負け戦にも挑んでいくような気分で、少しでもこの島津という男、そう、おっちゃんを助けたかったのである。珍しい病であるお陰か様々な機関やあらゆる国の医学者達が彼を観察しに来たが前島はそれを実験台か何かにされているかのようで内心は複雑であった。しかし、高桑の言葉を借りるなら『医療の発展』という意味では必要な行為でもある事も分かっている。だからこそ彼は葛藤しているのだが。

病状が進行し、最後は生きた人間に噛り付きその血肉を口にするような奇行に走り出す。己の行動に恐れをなした彼は、ベッドのシーツを使い病院の桜の木に括り付け首を吊って自殺してしまうのだが……。

性格は至って温和な普通の中年男性。妻と息子が一人いるが、息子は戦争へ行っており妻は空襲で既に他界している。

台詞量:40未満

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選考台詞:
01_おっちゃん
「――下痢の方がまあとにかく酷いんですわもう……あと、腕がパンパンで」
(症状を前島に訴える。どこか苦笑した感じで)


02_おっちゃん
「ああ、妻と息子の写真です。息子は戦争に行きまして、妻はついこの前の空襲で焼け死んで近くの川に骨を投げ捨てられたンです……いつまでこの戦争は続くことじゃろか。ああ、いつ終わるんかなあ……」
(古ぼけた写真を前島に見せながら)


03_おっちゃん
「頭が痛い……頭がこう、キリでも回すようにぎりぎりと痛むんじゃ……かゆい、かゆい。……看護婦さん、腕が痒いんや」
(初めて大きなリアクションを見せた場面でもある。この直後、喉が渇いたと訴えゾンビ化への道を辿る)
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