中盤戦


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09-1.真面目に不真面目



「さ、て、と」

 ネクタイをきっちりと締めるとルーシーが姿見の前でにこっと微笑んだ。クルリとマントをはためかせながら振り返ると、いつものようににこやかなルーシーの顔がそこにはあった。

「ふふ。いいマントでしょ〜、これっ」

 卸したての洋服でも見せつける少女のような口ぶりで、ルーシーはそのご自慢のマントを見せつけて来た。そして相変わらずの強烈な衣装だこと……、相当気に入ったのかルーシーは前のような軍服基調の、似たような衣装をお披露目になった。コスプレコスプレと騒がれるその奇天烈な格好も生地は案外しっかりしているので、無駄に金かけてるんだろうとは思う。

 それで、両手の釵をくるんとバックスピンさせてからルーシーは腰に提げてある鞘にそれを勢い良く突っ込んだ。しゃーん、と甲高い金属音が響いて、ミツヒロがそれに相槌を打つようにとりあえずお愛想笑いを浮かべる。ルーシーもルーシーでいつものアルカイックスマイルを浮かべていて、お互い妙な笑顔状態で目が合ったのであった。

「あのさー、ルーシー」
「なに?」
「……マジで来るの」

 ミツヒロの言葉に、ルーシーがきょとんと目配せした。もどかしそうにミツヒロが頭をぐしゃぐしゃと掻きむしって一歩前に出た。その顔にはもう笑顔を浮かべる余裕もないのか、随分と必死な形相である。

「あいつ……ああ、まりあとフジナミの事だよ!……マジでここに来んのかなって」
「俺の事も忘れないで欲しいなぁ」

 ミツヒロの台詞を中断するように加わってきたのは例の新入りだった。

「げっ……ウサギ野郎」

 その得体の知れない新人……ストライカーから身をよじりつつミツヒロが思いっきり顔をしかめた。相変わらずウサギのマスクを顔に被ったままでその素顔はうかがい知れない……。

「ストちゃん、時間通りだねえ。感心感心」
「五分前行動は社会人の基本ですから!」
「よろしい。まったく、フジナミくんにも聞かせてあげたいですねえ……それにストちゃんはいつもキチンとスーツを着ていていいねぇ。清潔感があります」
「勿論ですよ! 外回りでお客様に会うわけですから汚い格好ではいけません!」

――ああ、それでリクルートスーツなのか……というか血が既に付いてんじゃねーか、その時点で汚いだろうが……

 と、また妙な知識を知ったところでミツヒロは引きつり笑いでその新人を見やった。何やら突っ込みたいところは置いといて、だ。それでルーシーは傍にあった椅子の上に腰を降ろした。脚を組みながら、彼は背後のテーブルから黒い革製のポーチを取り出した。

 グレネード弾を六個分収納できる、グレネードポーチだ。ちなみに様々な特殊部隊や軍などで採用されている有名な製造メーカーによる安心の一品なんだとか。

 ルーシーは基本、近接での戦闘を得意としている。銃火器は音が怖いので好きではないらしい……多分扱いが下手ッぴなせいなのをごまかしてそう言っているだけなのかもしれないが。グレネード弾を詰めながらルーシーが呟いた。

「それで、ミツヒロくん。何だって? 話が中断しましたが」
「あ、ああ……いや、だから。フジナミはともかくとして九十九まりあは本当に来るのかって……」
「来ますよ。そりゃ。あ、でも飛行機に遅れが出てるのかなぁ――一日早くおいでーって伝達しておいたんだけどな」

 ぶつぶつと言いながらルーシーはポーチにグレネード弾をしまっている。それが済むと、次は傍らの箱に手を伸ばした。それから中に入っていたショットガンのシェルを今度は机の上に綺麗に並べ始める。



真面目に不真面目といえば
友人とイナズマイレブンにはまってた時、
夢小説書こうぜって話になったので
アミダクジで引いたキャラとの夢小説を書いたんだけど
私は確かツナミ君だったんですよ。
で、ツナミ君といえばギャル男なので
相手の女もギャルだろうなと思って
全部ギャル言葉で『ぅちわ。。ツナミの事が。。
むっちゃ好きなんょ。。。』とか書いたら
真顔で「帰れ」と言われました。
私は真面目だったんだけどなぁ(嘘つけや)



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