【 なんとなくなラブソング 】


田舎行きの電車を 肩並べて見ていた
余計なことなんて なにもない夕暮れ

どこかでサヨナラを 通りすぎた風が
マフラーを飛ばして きみをからかう

川沿いの赤い空
日々は続く線路のようで
まばたきとまばたきの間
フィルムを繋ぎあわせた

思いつきみたいに きみが口ずさんだ
なんとなくなラブソングは とても素敵なメロディ

「生まれ変わるとしたら もう一度普通がいいな」
普通ってよくわかんない
でも
きみが好きだな

川沿いの赤い空
遠回りをして帰ろうよ
こんな日は世界が
愛をうたってる気がするんだよ

ラララ...

川沿いの赤い空
日々は続く線路のようで
まばたきとまばたきの間
フィルムを繋いだら

夕暮れに ひとつだけ
星が流れて目を閉じた

きみが笑う明日にいたい
きみが笑う明日にいたいよ

小さく手を振って
明日へきみを見送る
なんとなくなラブソングを口ずさんだ

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -