CUTE



結衣様へ 22300Hit記念



「○○、…今日は泊まっても良いか?」


滅多にお願いをしてこないイタチからのお願いに、私は小さく笑った。いつもはそんなこと滅多に聞いてこないくせに一体どうしちゃったんだろう、そんなことを考えている間にも彼の腕が私の腰をとらえ、ゆっくりと抱き寄せる。


「…どうしたの?今日はやけにストレートなのね。」
「いいだろう、早く答えが聞きたい」
「別に良いわ、断る理由が見つからないもの。」


そう返事した瞬間に押し倒されて視界が黒く染まり、そのまま行為にもつれ込むかと思えば彼は私に抱きつくだけで訳がわからない。ただ一緒に居たいだけなのかな、今日のイタチったら物凄く可愛い、体温が暖かくてこのまま寝ちゃいそう…


「…イタチ、寝た?」
「ん…まだ起きてるが…どうかしたか?」
「ううん、なんでもないんだけど…最近、何かあったの?」
「なぜ、」
「イタチが私に甘えてくるのって珍しいから…」
「あ、甘えてなんかない!」


そう否定しながらも私を抱き締めている腕を離そうとしないイタチが、やっぱりどうしても可愛くて仕方がなくて、私は彼の頭を撫でた。彼は少し顔を赤らめたけれど否定はしなくて、それがまた可愛いと思った私はもしかしてもしかしなくても重傷なんだろうと改めて自覚してしまう。


「ねぇ、明日は一緒にお買い物に行こうか。」
「…悪くはないな」
「そろそろダブルベッドが欲しいわ。」
「○○、」
「ふふ、あなたも同じこと考えた?」
「…あぁ、」


やっぱり私はおかしくなんかない、


イタチは、可愛い。


CUTE

(要するに、2人で一緒に住みたいってことでしょう?)


2009.5/7
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thank you!! :)



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