5号室の交換日記B

ピンク色の交換日記の行方を探すため、俺は彼女であるさおり先生のもとへと急いだ。

彼女はここに入れておいた事を教えてくれたけど…。


櫻井「大丈夫ですよ、俺が必ず見つけるから。」


恵「うん。」



金沢「あら〜、五十嵐先生、後藤先生。探し物なら園児達が帰ってからにして下さいね。」


慊人「悪いが、公園の視察もよろしくな。」


園児達がみんな帰った頃、俺とさおり先生は無くなった交換日記を探す。

櫻井「一体、誰が持って行ったんだろ?勝手にいくわけないし…。」


恵「う〜ん、そうですよね…。講堂に行く前にはあったのに。」


櫻井「えっ…、講堂に、どうして?」


驚く俺に彼女は小さな声で教えてくれた。






恵「望月先生に頼まれて…。あと…、机にこの手紙が。」

櫻井「講堂…!」


恵「え!?。五十嵐先生?」


手紙には講堂へ来いと書いてありさおり先生の手を引いて俺は講堂へと急いだ。

恵「あれ?」

櫻井「これ、手紙?"次はジャングルジムに行け"って…。」


恵「遊び場?」



講堂のど真ん中に如何にも見てくれと置いて手紙には指示が、差出人は書いてなかった。

ジャングルジムの一番上には手紙がくくりつけてある。

櫻井「あった!」


恵「…野市瑚公園。」


櫻井「は?なんで野市瑚公園…、とりあえず行ってみよう。」


探し物のついでに野市瑚公園への視察をしに向かった、そこにも指示がかいてある手紙があった。

櫻井「え…!?」


その指示は前とは違い、意味がわからない。
その指示は「日を待て」としか書いてなかった。


恵「どういう意味かな?」

櫻井「さぁ?とりあえず視察しよっか?」


うん、と見つからない交換日記をちょっと忘れて2人で下見を終わらせて帰宅。
鯉恋荘の居間で俺は公園にあった手紙の意味を模索していた。



春華「あれ〜?なにその顔、難しい事でも考えてるの?」


櫻井「…悪い?」


春華「悪くありません、けど珍しいかな!」


櫻井「はぁ…。なんかさぁ、これどういういみだと思う?」


ため息をついて見せた手紙、やっぱりわからないと三蔵も首を振った。

待てっていつまで待てばいいんだろ…?

わけもわからずとうとう遠足の当日になってしまい俺はどんよリな気持ちで鯉恋荘を出た。




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