婚姻補助制度
初めての授業は制度の話で大きなスクリーンに人が映し出される。
それは一国の主である総理大臣だった。
「これから制度の説明をしますので、ようく学んで下さいね!!」
映し出された映像がスタート、生徒達は静かに見る。
総理《え〜、みなさん!この度は婚姻補助制度が執行されたのはご存知と思います。文字通り婚姻関係であります。》
画面上にはわかりやすくテロップが入っており、説明がされる。
総理《昨今、晩婚化が進んで少子化問題が浮き彫りとなっていますね。この両問題を解決するべくして対策が練られたわけです。》
これこそが婚姻補助制度っと総理大臣が力説、意味が分からないと唸る者もいれば、分かると頷く者もいる。
名前はしぶしぶこのセミナーを受けるがやはり納得をしてはいない。
総理《いろいろな所でセミナーなどやっていることでしょう。みなさん、この国にはみなさんのお力が必要なのです!どうか、どうか!お力をお貸し下さい!》
力説する総理大臣、数十分にわたって行われた演説が終わり講師である若月先生が再度、教壇にたった。
「それではみなさんはこれからパートナーを捜す事になります。まずはお隣の方とお話してみましょう。」
ざわざわと教室内が騒がしくなり、それぞれ話したり恥ずかしく思ったりと人それぞれがこの時間を過ごす。
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