待ち合わせ

それは約、数時間ほど前に遡る。
某所、名前は親友の十勝美空に遊び行こうと誘われ待ち合わせ場所で待つ。
美空とその同僚の上川繭子はなかなか来なくて名前は愚痴った。


『…あ〜、お腹すいた…。』



1人待つ名前は俯き、早くも帰りたく思う。そんな時、厄介者が彼女に絡んできた。



「あれ〜、君、1人?」


『…え!?きゃっ!!』


ガシッと腕を掴まれておどおどする名前は怖くて動けない。



「可愛いね、おじさんとどこか行こうか。おごるよ?」


『いいえ、結構で…。』



「何言ってるの、君、援交目的で立ってたんでしょう?ほら!!」



引きずってでもどこかに連れていことするオヤジ。


「ほら、お金あげるからさ。」


『いやぁ、いりませんから!?』


「あの〜、すみません。」




顔をあげるとそこには優しそうな青年が助けに入った。



「今、忙しいんだ。」

ドンッと青年は押され尻餅をついた。


「くっ、嫌がってるじゃないですか、警察を呼びますよ?」


『けっ、警察!?』


「わっかた、分かったから警察だけは…。」



すっ飛んで逃げたオヤジは街に消えて行った。


「災難でしたね、大丈夫ですか?」


『はい、ありがとうございました。』



深々と頭を下げ名前はお礼をいい、優しい笑顔で青年は笑った。



「この辺はさっきみたいな人も多いから気をつけ下さいね。」


『はい。』


「わぁ、やばっ。遅れる!?」


時計を見て驚く青年、それじゃと走って行って行こうとする。そんな時、名前は怪我をしている事に気づいた。

a.『ちょっと待って…。』
b.『これ、使って下さい。』

back



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -