疑わば罰せず(1/1)
風呂上がり、冷蔵庫をあけ大好きなプリンを探すが見当たらない。
まさかと思い彼女に聞く。
「なぁ、ここにあったプリン知らないか?」
『プリン?ううん、知らないよ。』
「おっかしなぁ…。」
何度見てもない。疑わしいのは彼女、彼は問い詰める。
「まさかだけ…、食べてないよね?」
『やだな〜、もう!お風呂上がりのプリン好きなの知ってるんだから食べるわけないでしょ!』
「本当に本当!?」
『何それ、あたしの事疑ってるの!?それひどくない?』
「じゃ…、こっち向いてよ。」
『やだ、今いいところなの!!』
テレビを見ながら違うと答える彼女、こっちをみようとはしないことに疑いが深まる。
無理やり振り向かせた。
「さっきから何食べてんの!?」
『ふぇ!?…あっ。』
「口についてんのプリンだよな!?」
口にはプリンが、犯人はやっぱり彼女だったのでした。
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(欲しいなら言ってよね!!)
(うん…。じゃ頂戴!)
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