古時計殺人事件(1/13)
少し肌寒い日の午後、恐ろしい事件が起きた。三人家族が住んでいいる自宅で夫婦が殺され、子供だけが奇跡的に助かった。
少年は家にあった大きな古時計の中に隠されていたのを保護され、孤児院にいる。何度も刑事が話しを聞くが何も言ってくれない。
何でも屋という得体の知れない店を経営している兄弟がいる。兄、朱鷺(とき)と妹、名前はよく事件に巻き込まれることが多い、今回はある少年の事で依頼を受け孤児院にきている。兄弟は1人で遊んでいる少年、浩介(こうすけ)に話しかけた。
『こんにちは、浩介君。一緒に遊ぼーよ。』
「そうだ、みんなでサッカーしないか?」
「…。」
少年は無言で行ってしまった。心配で院長が様子を見ていた。
「あの、浩介君のことよろしくお願いします。」
『はい、私達、何でも屋に任せて下さい。』
「浩介君がここに来た経緯を教えて頂けませんか?」
院長に案内され院長室で事件の事を話す。
「実は浩介君はここに来る前、ある事件でご両親をなくされているんです。」
「なるほど…、それで誰とも話さなくなったんでしょうね。」
『犯人はまだ見つかってないそうですね。浩介君がここいる事が知れたら大変な事が起こるかも。』
とにかく、その事も心配だが一番は彼の心のケアーが大事だと院長は言う。
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