03.18年前の指紋(6/6)
『お相手名前!なんでそんなに落ち込んでるの?』
「ん、名前か。お前は呑気なやつだよな?」
「いまさっき、警察のひとがきて事情聴取ってやつですよね?」
「あぁ、みたいな感じ?」
『そう…。(野田警部のバカ!)』
ちょっと怒った感じの名前にふみはマスターのところへ行こうと提案する。まさか、この後に自分の職業がバレる羽目になるとも知れず名前は行こうと笑った。バーには仕事を終えた絢音がおり、既にお酒をのんでほんのり酔っているらしい。
「いらっしゃい!!」
「おー、名前!」
『絢音さん、こんばんは。』
「ふふん〜、やっぱり変わったよね。」
隣に座り、ウーロン茶をマスターから受け取って首を傾げた。
『何が変わったって?あたし変わった?』
「そうだな…、言葉使いも変わったし荒れてたやつには見えないな。」
「本当、俺も息子より娘が欲しかったな。」
『あはは(笑)マスター、遼さんと直に失礼ですよ。』
「おい、笑うなよ…。」
「本当に可愛いくなりやがって!あんた好きなやつ出来たとか?」
違うと否定し、名前は外から入ってくる客にを見て目を見開く。そこには野田警部と女性刑事がいた。前ページ次ページ ‐151‐
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