02.黒い爪(2/5)
「おかしいですね…、朝1に来るって言ってたのに。」


「ん〜、分かった、俺が直接届けてくるから店番よろしく。」



クリーニング代はちょうど預かった時にもらっているため、自宅にいなくてもかけて来ようとお相手名前は思って出かけた。


「あっ!ここだ。」


呼び鈴を何度も押すが返事がなく、不審に思った彼はアパートの玄関をそうとあける。


「すいません…、お相手名字クリーニング店の者でーす。出来てるんで置いときます。」




そうっと荷物をおくと台所には1人の男性が倒れており、お相手名前は届け物を置き走って逃げ出した。



「はぁ…、はぁ。こんなのってありかよ…。」


『あれ?何してるの?』


「うぉ!?名前か、起きたのかよ、つか昨日!」


『ごめん、いま急いでるからじゃ!』


「はぁ?」




パタパタと走り去った彼女の背中を見て説教が出来なかった事を悔やんだ。

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