過去の亡霊(11/11)
「そういえば外の騒ぎってなんだったんだろ?」
「あぁ…、偽の爆弾騒ぎがあったんだ。」
「あのっ、あのひとの怪我は大丈夫なんですか…?」
「ちょっ、なんであんなやつ。」
「大丈夫だろ…、あいつの腕は確かだからな。なぁ、そうだろ?」
「麓汰さん!?じゃ…、あれは。」
「あぁ、俺があそこから撃った。」
そこには同じ鯉恋荘の住人がいた。
未だに彼の職業に疑問に思っているが口にはしなかった。
「警察の人ってすごいよね。私、見たの初めて!あっ、でも…、撃ったとこみたわけじゃないんだけどね?」
しかし、銃を撃った彼は警察の人ではないとお相手名前は妃刑事から聞いた事があるのを思い出した。
「俺は帰る。」
『…あ、ありがとうございますました!!』
そしてこの事件が終わり、名前とお相手名前は改めて向き合った。
「これで巻き込む事もなくなったし…。好きです、俺と付き合ってくれませんか?」
『…、はい。私でよければ…。』
聞きたかった言葉に嬉しいさでいっぱいのお相手名前は抱きしめようとしたが、ギョッとした顔をされておわずけになったとさ
おしまい。前ページ次ページ ‐128‐
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