シェアハウス(1/5)
とある場所、そこは昼間は喫茶店で夜は飲み屋らしく複数の客が席についている。スタッフのひとりがそわそわしだし落ち着きがなく心配している様子だった。
「恭子ママ、連絡したほうがいいかな!?どうしよう…!!」
「とりあえず落ち着いて、ほらっ、来たわよ。」
小柄の女性が店の扉を開け、すみませんと小さな声を発した。心配していたスタッフはほっとし荷物を預かる。
「もう有栖川さん、心配してたんですよ。」
『すみませんでした、道に迷った挙げ句に警察に方に補導されまして…。』
「補導!?通りで…。」
え!?っと愛はスタッフの言葉に驚く。恭子は彼女に空いている席に座るように即した。
「さて参加者も揃った事だし、始めましょうか。座って座って。飲み物、何がいいかしら?」
「あっ、とりあえずビールでいいかな?」
座りながら、愛は困ったなぁと苦笑いした。とにかくお酒だけは回避しょうと思った。
『お、オレンジジュースがいいです。』
「オレンジジュース、まじか(笑)」
「あなた子供じゃないのよ。」
『じゃ大人だからお酒を飲まなければならないのですか?』
奥に座っている男女に突っ込まれるがお構いなしにオレンジジュースをお願いする。隣りの女性もこの2人に押される形でお酒を頼んだために断った愛がうらやましいらしい。
「飲む、飲まないは自由だから。はい、オレンジジュース。」
『あっ、ありがとうございます。』
持って来たスタッフは愛にふんわりと微笑まれうっすらと顔が赤らみ、周りを驚かした。
次ページ
栞 blockquote>