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「#年下攻め」のBL小説を読む
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「久々知、すまないがこの資料を運んでくれないか」
「分かりました」


ある場所でふと見かけて、


「兵助ー!わり、宿題見してくんねえ?」
「ああ」


違う場所でまた見かけた。




「―…遅いな」


また誰かに何か頼まれてんのかな。
豆腐乾くぞ。


午前午後と見かけた、兵助が先生やらい組の人にやらに何か頼まれている場面。
それで私は今兵助に定食で出た豆腐をあげようと待っているところ。


疲れとか辛いとか思ってなくても、私があげようと思ったんだからいいよな。
―…あ、来た。


「兵助ー」
「!名前っ!」


あーあー、そんなに急ぐと豆腐落ちるぞ。
兵助だからきっと冷奴があるB定食にしたんだろ?
…あ、やっぱり。


空いていた私の隣の席に座った兵助。
嬉しそうに私を見る兵助に頬が緩む。


「兵助」
「なに、名前」
「あげる」
「え…、…!」


おお、目が輝いた。
本当に豆腐好きだな。


「わ、私にくれる為に待っててくれたのか?」
「そうだよ」
「っ名前!」
「うぐっ」
「名前、名前!」
「頑張ってる兵助にご褒美。ほら、食べなよ」
「名前ーっ!」
「兵助…」


豆腐乾くよ?






(君が好き)
10/08/30.