真相編@ | ナノ
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戸田01「宝生が持ってる手紙…?」
浅森02「そう、それが謎を解く鍵」
関03「……ねぇ歩、手紙って何なの?」
宝生04「…」
関05「答えてよ!!」
宝生06「思い出すだろ?!」
関07「…?!」
宝生08「知らなければ…知らないままなら、栞は幸せなままでいられる!!それでいいじゃないか!!!」
浅森09「そうやって、ずっと誤魔化し続けるの?」
宝生10「…っ」
浅森11「あなたは、思い出してしまったんでしょう?」
宝生12「かばんの中の手紙を見たとき…全部思い出した…」
関13「手紙…」
一ノ瀬14「君はある人物から『ラブレター』をもらったんだよね」
宝生15「…」
戸田16「ある人物?」
一ノ瀬17「いい加減見せてあげたら?その手紙をさ」
宝生18「俺は…君から手紙をもらったんだよ」
齋藤19「……まいから?」
関20「…!!!」
高橋21「隠された関係性…」
岸22「で、でも、そいつがラブレター書いたからって何の意味が」
十川23「…栞ちゃんは…知らなかったんでしょ?舞ちゃんがラブレター書いたって…。知らないままの方が良いって言うのは…」
一ノ瀬24「(笑いながら)もう思い出しちゃってるよ、彼女。自分が何をしたのか」
関25「わ…私は…」
宝生26「栞もういい!!いいんだ!!!」
関27「(やや発狂気味に)私は!!」

-回想-
関28「あんたでしょ!歩に変な手紙よこしたのは!!」
まいこ29「な、なんのこと?私はなにも、(突き飛ばされて)きゃっ!」
関30「とぼけないでよ!!許さないから…、歩に近づく奴は許さないから!!」
まいこ31「きゃあ!!やめて!私は本当になにも!いやあ!知らな、い…!(殴られながら)」
-回想終わり-

関32「あの子を…あの子に…酷いことを…」
相原33「あの子って…もしかしてそこにいる…」
白井34「あの子のこと…?」
一ノ瀬35「そう、あの子に酷い仕打ちをしたんだよ、しかも人違いでね」
宝生36「やめろ!!」
戸田37「待てよ!落ち着けって!もしそれが本当だとして…なんで…なんでそれをお前が知ってんだよ一ノ瀬!!」
浅森38「あなたのせいでしょ?」
一ノ瀬39「へぇ…お見事」
戸田40「どういうことだ…?」
浅森41「あなたが…あの子がラブレターの差出人だと偽った…関さんに嘘を教えたんでしょう?」
一ノ瀬42「舞のためだよ」
齋藤43「まいの…ため…?」
一ノ瀬44「ずーっと見てた…ずーっとずーっと」
齋藤45「!!」
一ノ瀬46「俺らの両親は、俺が3歳の時に死んで、俺らは別々の家へ引き取られたんだ。舞は小さすぎて、その事を覚えてなかったんだけどね…。でも、離ればなれになったって舞は俺のかわいい妹。だからずーっと見守ってきた。兄として、当然だろ?」
岸47「やっぱりお前がストーカーだったんじゃねーか!!」
一ノ瀬48「兄として『見守ってきた』んだ」
齋藤49「(怯えながら)まいが…まいが酷いことされないように…?」
一ノ瀬50「俺は舞のためなら何だってできる…舞のためなら誰がどうなったって構わない…。そこの女は一歩間違えば舞にとんでもないことをしようとしたんだ…許せないよ…」
十川51「狂ってる…」
関52「じゃあ…私の下駄箱に…ラブレターの差出人の名前を書いたメモを入れたのは…」
一ノ瀬53「俺だよ?他校に忍び込むのに苦戦したけどね」
齋藤54「(発狂モード!)まいの…まいのために、あの人が辛い思いをしたの…?!まいの!!まいのせいなの?!!」
白井55「(自分に言い聞かせるように、しっかりとした口調ではなく)大丈夫よ!舞ちゃん!大丈夫だから!」
相原56「委員長…」
岸57「どうして…」
浅森58「?」
岸59「(怒りを込めながら)どうして…!」
一ノ瀬60「なに?」
岸61「どうしてコイツじゃなきゃいけなかったんだよ!!身代わりなら、他にもたくさんいただろうが!!」
十川62「岸くん!だめだ!!落ち着いてよ!!」
相原63「やだ…いやだよ…岸くん…」
高橋64「皆こうやって思い出していくのね…キオクを。自分が『何』であるのか、思い出して絶望する」
戸田65「皆落ち着けよ!!!何なんだよ!!!」
浅森66「パズルが完成してきたから」
戸田67「は?」
浅森68「この『ピース』は、とても大事な『ピース』なの」
戸田69「…何言って」
浅森70「(遮るように)一ノ瀬くん、あなたが彼女を身代わりにした理由は何…?」
一ノ瀬71「簡単だよ。『似てたから』さ」
戸田72「似てた…?」
一ノ瀬73「髪型とか、雰囲気とか、あと


名前とか」


浅森74「この『ピース』は、とても大事な『ピース』なの(68をリピート)」
戸田75「名前……」

一ノ瀬76「あの子、『麻衣子』っていうんだ」

ドクンっていう心臓の音があれば

麻衣子77「ねぇ、これは復讐だよ?…絶対に絶対に、…許さない」



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