手がかり編@ | ナノ
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埜平01「殺人犯…?ピース…?パズル…?意味わかんねえ…」
外山02「ここどこなんだろー?」
宮内03「この…『加藤 渚』って…」
小野寺04「忌々しい名前だ、反吐が出る」
宮内05「ちょっと…そういう言い方ないでしょ、一緒に頑張ってきた仲間じゃない?!」
小野寺06「勝手に決め付けるな、くだらん」
刀禰07「まあまあ、とりあえずさ、一旦この状況を整理しようよ。じゃないと脱出も何もないでしょ」
楡井08「さっすがリオン、今日も冴えてるぜフゥッ!」
刀禰09「はいはい茶化さない茶化さない」
岩永10「え、えっと…ここはどこなのかとか…、何の集まりなのかとか…、何でこんな所にいるのかとか…ってことを整理した方がいいんだよね?」
刀禰11「うん、その方がいいと思うんだ」

(09〜11は少し小さめ、09あたりから12と重ねる)

望月12「ねえ」
榊原13「え?」
望月14「話、ついていけてる?」
榊原15「い、いや、知ってる人も2人しかいないし、何が何だか…」
望月16「私もわからない人ばっかり。だからさ、みんなのこと、知る必要、あると思うんだ」
榊原17「そ、そうだね…」
楡井18「なーにブツブツ言ってんだーお前!!」
榊原19「え!あ!え、えっと」
泉20「『僕は同じクラスの人しか分からない』『とりあえず、お互いがお互いのことを知る必要があると思うんだ』って意味が今の『え、あ、え、えっと』に含まれてるんだよ。親切な泉ちゃんが通訳してあげました、うひひひひ」
楡井21「何だお前キモチワルいな」
泉22「うひひ、泉には何でもお見通しなんだよ」
榊原23「ま、まあ、合ってるんだけどね。僕、皆のこと分からないし、自己紹介とか…必要かなって…」
藤浪24「つまり、あなたは、私達に名を名乗れとおっしゃるのですね」
榊原25「う、うーん、もう少しやわらかく受け取ってもらえるとありがたいんだけど」
刀禰26「榊原の言う通りかもしれないな。俺も知ってる奴、知らない奴どっちもいるし、話し合うにも名前が分からないんじゃどうしようもないしな」
外山27「うんうん!リオンくんの言う通りーっ!じゃあ私から言うねー!外山青海でーすっ!2年B組だよー!よろしくねー!!ちなみに梢は私の親友でーす!!ねー梢ー!!」
岩永28「え!え!う、うん。…あ、えっと、岩永 梢です。F組です。榊原くんと刀禰くんと同じクラスでした」
刀禰29「そうそう、俺と岩永と榊原はF組。心強いよ。あ、俺は刀禰リオン、よろしく」
楡井30「そしてそのリオンの親友がオレだー!!」
外山31「楡井うるさーーい」
楡井32「んだとおおおお!!!」
埜平33「どっちもうるせえよ!!!」
外山・楡井34「ごめんなさい」
宮内35「つ、続けようか…?」
楡井36「はい杏さん☆2年B組楡井 迅!!そして杏さんもB組だ!!!ね、杏さん☆」
宮内37「はいはい合ってる合ってる。宮内 杏です。B組。生徒会にも入ってたから…この『加藤くん』とも交流があったわ」
望月38「加藤…渚…」
榊原39「生徒会長…だよね」
宮内40「うん、加藤くんが…なんで…」
小野寺41「どうせ、その棺に入っているのはそいつだろう」
宮内42「ちょっと!!」
藤浪43「小野寺くんに歯向かう気ですか?」
宮内44「あなた誰なの?」
藤浪45「藤浪小夜。2年D組。あなたと同じ生徒会役員ですけど」
宮内46「……ふじなみ…?覚えがないわ…」
望月47「きっと、それが、記憶、ピース」
榊原48「抜け落ちてる記憶…なのかな」
岩永49「わ、忘れちゃってる記憶を集めていけば、何かの手がかりになる…ってことなのかも…」
小野寺50「何にしても加藤は死んだということだ、要は加藤を殺した人間を探せばいいんだろう?」
刀禰51「ちょっとちょっと、自己紹介してから話し合いするんだったんだろ?話がめちゃくちゃになってるよ。その棺の中に誰が入ってるのかは分からないし、加藤が死んでるかも分からない。ただひとまず情報を共有しないと、な?」
小野寺52「ふんっ」
埜平53「なんかよくわかんねえな…俺達の共通点も見えてこねえし」
榊原54「君は…?」
埜平55「埜平慎吾。2E。バスケ部キャプテン」
泉56「お、君が噂のノヘーくんか」
埜平57「ノヘイじゃないノヒラだ!!」
榊原58「ノヘイ…?」
望月59「ほら、埜平の『ひら』が『へい』って読めるから」
榊原60「あ、なるほど」
埜平61「ノヒラだっつってんだろ納得すんな!!」
榊原62「ご、ごめん」
泉63「そんなノヘーくんの後に自己紹介するなんて荷が重いなー」
埜平64「ノヒラだ」
泉65「うひひ、あー面白い。わたしは泉 千穂だよ。G組。皆のことはよく知ってるので、ここまでの自己紹介はちょっぴり聞くのめんどくさかったです、うひひひ」
楡井66「なんで皆のことなんか知ってんだよ!」
泉67「泉には、全て、見えているからだよ」
楡井68「何この人やっぱりキモチワルイ」
泉69「キモチワルイ?褒め言葉だね、うひひ。それよりも小野寺くん、ぶんむくれてないで君も自己紹介したまえよ」
楡井70「キモイが褒め言葉とか怖いんですけどリオン」
刀禰71「ちょっと黙って聞いてなさい」
(70・71は69の「それよりも〜」らへんから重ねて)
小野寺72「僕に指図するなよ」
泉73「でもいいの?君が喋んないと話が進まないからいつになっても脱出できない。あー困った困ったうひひひひ」
榊原74「う、うまいな…」
小野寺75「ちっ、小野寺賢太郎、E組だ」
泉76「ちなみに生徒会副(強調)会長殿ですぞーー!!!」
小野寺77「………馬鹿にしてるのか?」
泉78「メッソーもなーい!!」
望月79「私も喋っていいかな…?望月風南子、2年C組です」
榊原80「望月…風南子…?(呟くように)」
望月81「よろしくね?」
小野寺82「おい!」
榊原83「え」
小野寺84「グズグズするな、お前が最後だろう、早く喋れこのノロマ!」
外山85「オノケン、その言い方はひどいよー!!確かに見た目も中身もTHE草食系だけど!!ノロマはないと思うのー!!」
岩永86「あ、あおちゃん!あおちゃんもなんかひどいよ!!」
外山87「え、そーう?」
榊原88「THE草食系…、あ、僕は榊原 潤、F組だよ」
刀禰89「これで全員、かな」
宮内90「ここから手がかりになる話が出来ればいいんだけど…」
望月91「きっと、何とかなるよ、…たぶん」

榊原92(M)「閉鎖空間、中身がわからない棺、この中にいる殺人犯、共通点のない同級生たち。僕たちがここから抜け出せる手がかりは見つかるのだろうか。だけど、この時僕はまだ知らなかったんだ。生徒会長で(ザーーって音のやつ)だった加藤 渚の、謎の行動の真意を」

加藤93「思い出せよ、目を覚ませよ、真実から目を背けるなよ。…こんなんじゃ、…こんなんじゃ終わらせねえからな……!!!」










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