(お礼は全3種ランダム表示)
光と闇・8話NG
「ほらヨウ…じゃなくてサクラザカ、起きないと更に点数が引かれるよー」
もちろんなんの反応も示さないヨウ。仕方ない、といったようにゆさゆさと揺すり始める。
最初はゆさゆさ、程度だったのがだんだんぐわんぐわん、に変わっていくのは誰の目にも明らか。
それでも起きないヨウは強者といっても良いだろう。
起きようとしないヨウを見て、リーマスははぁ、とため息をつき、揺する手を休める。それを見ていたみんなはお、諦めたか?と思ったが、そんなことがあるはずもない。
少しの間きょろきょろとしていたリーマスは、あるものを見つけた。
それは近くにあった分厚い教科書。一冊では飽きたらなかったのかヨウともう片方の隣の人の計三冊を準備する。それを手に取り、厚さを十分に確認し、ぐわっと振り上げる。
そして、誰も止めるまもなく、ゴッと鈍い音を鳴らして頭に命中。
ちなみにこのときのリーマスの顔は、他人から見れば無駄にイイ笑顔、ルームメイトの人間達から見たら初日に見た、シリウスへ向けられていた笑顔だったらしい。
「・・・・・・っ!」
さすがのヨウでもこれには起きざるをえなく・・・
「・・・あれ?ヨウ?」
起きざるを・・・
「せんせー、サクラザカ完全に落ちましたー!」
「そうかー、医務室に運びなさーい」
(その後安全面を考慮し、教科書は一冊になりました)
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