ガクプリ(四天)






可愛い悪戯 (蔵ノ介×静)




「だ〜れや?」



部活の休憩中。

座ったベンチの後ろから伸びてきた手に、突然視界を遮られた。

遮られるだけやない。

目にめり込むんちゃうか思うくらいに手加減知らんヤツなんか、一人しかおらん。



「金ちゃん、目がもげる・・・や、ろ!」

「へ?うわぁぁ!!!」



肩にのった腕を掴んで立ち上がったら、頭のすぐ後ろででかい叫び声。

ずり落ちそうになってか、俺の腰を足でカニばさみにして、



「うわ〜!!めっちゃ高いで!?」



また大声。

・・・うるさいわ。



「金ちゃん?今は何の時間や?」

「白石知らんの?部活やで。」

「アホ、わかっとるに決まっとるやろ。」

「ほな、なんで聞いたん?」

「休憩時間やからや。」



クスクス、と。

笑い声に背中の『荷物』はそのまま身体の向きを変えれば、そこには可愛い彼女の姿。

おんぶ?ゆうて俺を通りこして金ちゃんに話しかける彼女に、ちょっとだけむっとして。



「何?静もして欲しかったら、いつでもゆうてや?」



からかうつもりで、笑ってみせれば、



「見晴らしえぇで!」



金ちゃんの見当違いな声が耳元に響いた。















7周年記念リクでいただきました〜!!
静ちゃんからの悪戯とその逆とを最初は考えてたのですが、
どうにも書き上がらず、金ちゃんを出してしまいました・・汗
綾さま、リクエストありがとうございました〜!!
2013/08/14














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