白々しい肌の下に赤 | ナノ
白々しい肌に赤



獄寺×雲雀



隣で眠る雲雀を見詰めた。
白い肌をじっと見詰める。
淡々と話し、時々俺に笑ってみせる。
それで好きなんだとお前は言う。
綺麗だった。
内に潜めるものを隠しているように俺には思う。

俺はナイフを握る。
目の前に殻に包まれた白い果物があったとする。
それを割って中を確かめたいと思うに違いない。
人間が白々しい肌で隠している赤を見たくなった。

息を呑んだ。
白い肌の下に赤があることを。
鳥肌が立った。
狂おしいくらいに。
興奮した。

ナイフを雲雀の首筋にそっと近づけた。
雲雀が目を覚ました。
驚いた黒い瞳が俺を映す。
怯えていた。

そのまま俺は夢中になって雲雀を犯した。
嫌だって言いながら泣いていた。
いつか俺は、こいつを殺しかねない。
それならいっそ、





今、



end





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