獄寺×山本 スカトロ大丈夫な方のみ! 俺は高校に入ってから、獄寺から散々な目にあわされている。例えば、俺がオナニーさせられている時の写真を教科書に挟んだり。お弁当に海苔でハートマーク作ったのを入れられたり。どれも俺が恥かきそうになる事ばかり。どれも間一髪見られなかったけど。 今回は酷かった。 今日は六月九日。俗に言うと、六道骸の誕生日。まあそれはいいとして。俺は体育の授業を受けた後だった。 「今日もお前大活躍だな。女子が窓から皆校庭見てたぜ、」 「ん、そうだったか、…にしても今日は暑いな。…飲み物…良かった持って来てた」 俺は汗を随分かいていたので飲み物をすぐに飲もうと水筒を取り出し、蓋を開けた。その瞬間目を見開いた。小便の臭いがする。俺は蓋を急いで閉めた。獄寺の仕業に違いない。俺は怒りを覚えた。それと共に昨夜を思い出した。 「……昨日お医者さんごっこしたからだ」 獄寺はよく分からないけどマニアックなプレイが好きで、それを強いられる。何でか拒めない。し、ほんとは嫌いじゃない。昨日は俺がトイレに行く手前に獄寺に捕まって、それから何故か、何故かお医者さんごっこになって、俺がどうしてもトイレに行きたいと言ったら、検尿しまーす、とか訳の分からない事を言い出した。それが今の水筒に入っているものに違いない。 「え、」 ダチが不思議そうに俺を見る。それに構わず俺は電話を掛けた。案の定獄寺は暇していてすぐに出た。 「もしもし、獄寺、」 「掛けてくる頃だと思ったぜ」 「何でまたああいう事すんだよっ、汚いだろっ」 「お前から出たもんだし汚かねぇよ。全部引っ括めて愛してるぜ」 獄寺に珍しく愛してると言われて少し感動しかけたが、そんなんではぐらかされるわけにはいかない。 「それは嬉しいけど、飲めるわけねぇだろ」 「そう」 「そうだよ。獄寺飲める、」 「俺は無理」 「俺も無理」 「そうか」 「そうだよっ。もうほんと獄寺勘弁して。超困るんだってば。な、獄寺」 「…あ、十代目から連絡きた。じゃあな、山本。愛してる」 ちょっとツナを恨みつつ、何かを言おうとしたが、電話が切られる手前にリップ音が聴こえて顔が思わず赤くなった。携帯電話をしまって、水筒を掴んだ。もう一度蓋を開けてみた。やっぱり無理。 「山本が付き合ってんのはどんな女なんだろうな」 「さあ」 「山本を困らせてんだ。すげぇ女だろ」 「間違いねぇな」 俺の後ろで話すダチに俺は苦笑した。 ほんと、困った人だ。 end 090608 main |