私生活を垣間見る | ナノ
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雲雀×ハル



「ハルは、超ビックなお屋敷の前にいたんです。ちょっと気になったので表札を見たら、なんとッ、雲雀さんのお家なんですッ。だからノックしてみましたら、扉が開いて着物を着たビューティフルな沢山の女の人がずらって並んでいたんです。どきどきしてたら正面から物凄い美人な黒髪の女の人が出てきたんです。すっごくすっごく綺麗なんですよっ。で、ハルを見て、三浦さんですね。息子がお世話になっております。良かったら上がっていって下さいなって言って下さったんです。これが雲雀さんのお母様なんだって思ってじっと見ちゃいました。お屋敷の中に入ったら和風な本当に素敵なお家で、また中にも沢山の女の人が…和風なメイドさんですかね。雲雀さんのお母様に案内されてちょっと洋風なお部屋に連れていって貰ったんです。そこでは、いちご白書をもう一度が流れていてちょっと切ない気分でした。雲雀さんのお母様はハルをソファーに座らせてから向かいに座ったんです。それでちょっと切ない表情を浮かべたんです…。ハルがどうしたんですかって訊いたら、夫がこのところ帰って来ないんです。って言うんです。それで、ごめんなさいね、来てもらって早々にって。ハルは見たんです。その部屋に飾ってあるピクチャーを。そしたら顎が二つに割れたダンディーな男の人と雲雀さんのお母様が仲良さげに映っていたんです。こっちのダンディーな男の人が雲雀さんのお父様なんだって分かりました。それからお茶を出していただいて暫く話したんです。三浦さん、是非お嫁に来てくださいって言われちゃったんです。ハルは幸せ者です、ね、雲雀さん。それでハルは途中でお手洗いを借りようと思って部屋をちょっと出てからお手洗いを探したんです。でも広くて広くて迷っちゃったんですよ。それでトンファーしか置いてない部屋とか切手をコレクションした部屋とかお手洗いじゃないところばかりで…。それで、最後に開けたところに、…薔薇風呂に入った雲雀さんがいたんですッ。驚いて声上げたところで、この夢は終わっちゃいました」




「…僕の私生活を覗くな」




「………え、」



end





090529
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