短編小説

One's daily life2(1)


『今日の予定は?』

「1時間後に食事会、その後ホテルにて会談があります。それから・・・。」



生まれてこのかた、俺には変化ばかりが付き纏う。普通の暮らしとはほど遠く、つねに変化にとんでいる。

生まれは海外。母は飛行機の中で出産。最初は貧乏だったが、富豪に見初められ生活は一転。しかしそいつには何人もの愛人がいて、母は悲しみの末に自殺。

俺は唯一の息子としてちやほやされつつ、すくすくと育った。学業トップ、運動も出来るし顔も悪くない。男女問わず告白されたし、まさに周りの憧れだった。そして今に至る。



父が事故(暗殺という噂もあるが)で亡くなり経営を引き継いだ俺は、今日もこうして汗くせ働いている。

表向きは身なりのいいお坊ちゃんだが、裏ではそこそこ名の知れたマフィアと繋がってたりして、まず普通とは程遠い。





『悪いが、会談の前に会っておきたいやつがいるんだが、時間作れるか?』

「・・・分かりました。調整しておきます。場所はどちらに?」

『俺の部屋でいい。よろしく頼む。』





秘書に用件を伝えて一息つく。俺は人材にも恵まれている。出来のいい秘書を持つと、仕事が格段にやりやすくなる。さあ、今日も変化の日常が始まる。





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