昨夜は唐突に現れたカカシと、うっかり月見をしてしまった。 実はカカシが帰った後もしばらく、ベランダにいたわたし。 景気よくビールを呑んでたのもあって、すっかり身体が冷えてしまったらしい。 「んーーお腹いたいなぁ、ずっとゴロゴロする」 ・・・今日が非番でたすかった。と思った。 昼過ぎまでまったりして、適当な格好に着替えて出かける。 休みといっても特に用事はなく、掃除して買い物のついでに本屋に行くくらい。 夕飯の買い物と思っていたけど、あんまりお腹が空かなくて 献立もおもいつかないので、薬局に行くことに決めた。 「正●丸と、あと●イダーinゼリー的なもんで、いっか」 内服薬のコーナーを探していると、陳列棚の向こう側に見覚えのある後姿を発見した。 猫背に白銀の髪。 あれはもしや・・・いや、もしやじゃなくて間違いなくカカシ、だよね? なんでこんな夕暮れ時に町を歩いているんだろう。 早く任務が終わったとか?? それにしても そわそわと落ち着きがなく様子がおかしいので 思い切って声をかけてみることにした。 「カーカシ!」 突然名前を呼ばれたカカシは、一瞬肩をびくつかせて振り返った。 「ぉ、あ。***?」 同時に素早い動きで、手に持っていた箱のようなものをサッと棚に戻す。 あやしい。 「ねー何してんの?非番だっけ?」 「んー?!早く終わったからちょっとネ。 ***はどしたの?クスリかなんか?」 お腹の調子がイマイチなことを正直に話してみると 「知らないの?お腹のゴロゴロは薬で止めちゃダメなんだよ、***。 ちょっとオレに背中むけて」 と、そう言うなり後ろに回り込み、がっしと両腕を押さえられる。 それから肩甲骨の下をぐっと押された。 「ぎゃっ、なに?」 「じっとして」 わき腹に置かれた指の感触からして多分親指で押しているのだろう。 そのまま、ツツツ・・・と背骨に沿って ゆっくりと指先がおりていく。 「ちょっ・・・カカ///」 当たり前だけど彼氏のいないわたしとしてはなんとも、くすぐったく 非常に慣れない感触・・・というか、こんな所でなにしちゃってんの!!!? 「やめ、て。恥ずかしいっ」 「いやいやすぐだから待って動かないでって えっと、ココが7で・・・9、10、11.はい。ぎゅーっと」 肋骨の数をひとつずつ数えながら降りていく指 あるところでぞわっと全身に鳥肌がたって 「や、ん・・・///」 思わず漏らした声に、慌てて口を塞いだ。 「えーーーー? 人がせっかくいいツボを教えてあげようと思ってるのに 急にエロイ声出さないでチョーダイよ」 「だ、だって」 「だってじゃないよ、これは消化不良とか胃腸炎に効くツボなんだからね? 肩甲骨の下にある肋骨が7番目でね」 また背中に触ろうとするから、後ずさって棚にぶつかってしまった。 背中の疼きがなかなか取れない・・・ 取れないどころか、腰にまで広がりだしてる。 その様子に気づいたカカシの目にイタズラな色が浮かんだ 「あれれー?もしかして、***って腰とか背中が性感帯?」 「性・・・はい?くすぐったいだけだよ・・・ッ」 しまった。暴露してしまったぁああああ 「それがだからそういうことデショ。 はい、***のツボは11番目ね 覚えとくよ〜♪」 『11番目』 [*prev] [next#] [index] [TOP] TOPへ戻る |