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夜になり、酒場などがあまり無いこの町は静まり返っていた
まさかこの平和すぎる町で事件が起きるだなんてここの住民は微塵も思っていないのだろう
そう考えるとシャルナークは自然と笑みをこぼした
これ程までに盗みを起こしやすい町はそうそう無いだろう
しかも自分が狙うのは小さな電気店
都会にあるデカイ美術館みたいな警備員など居やしない
たとえ主人が起きて来たとしても自分の念能力を使えばいい話だ
どう考えたって成功する
むしろ失敗だなんて考えられない
シャルナークは自信満々で堂々と電気店の前に立つ
まさか、この後失敗する筈の無い盗みで予想外の自体が起きるなどとは……夢にも思わずに
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