1ページ/2ページ
あかい、あかい、あかい、まっかなけしき
わたしはそこでそだった
まわりはふかいないしゅう
めのまえではたくさんのおんなのひとがおとこにおそわれてる
ひめいやどなりごえやぜつぼうのおとがわたしのこもりうた
わたしのおかあさんとなのるひとはわたしが5さいのときにわたしをおとこにうった
そのじじつがどうしてもゆるせなくて、わたしはそのときはじめて―――
××
「うーん、どうしたものかなー、これからどうしましょう」
とある路地裏、1人の少女が困ったような顔をしてぼやく
その体は泥や赤黒い何かで汚れており、一見するとホームレスの人にも見える
「やっぱりあそこにはもう戻れませんよねー、ちくしょうなんだよあのデカブツ、何が4番が好きだよ」
近くにあった缶を蹴っ飛ばして壁にぶつけ、苛付いた口調で少女は独り言を言う
空からは雨が降り注いでおり、少女の衣服や頭を濡らし、まるで浄化するかのように少女の体から汚れを落としていく
「うしっ、じゃ、当面の目標はあの男をいかに惨殺するかですね!!」
あくまで明るい口調で、まるで幼子が難しいクイズを解いたときのような、うれしそうな声色で少女は言う
「よーし、そうなったらとことん人を殺しますよぉ!!」
その顔は、まるで天使のようにやわらかく
そして、狂気に染まっていた
→Next 夢主設定
- 1 -
[*prev] | [next#]