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川に無事辿り着き、あたりに人が居ないか円で確認する
うん、まだ川に辿り着いてる人は居ないみたいですね
一応、これを使っておきましょう
『ジグザグ飴細工』
これは細い糸状になった飴を周囲にめぐらす物、『楽しいお茶会(アリス・ティパーティー)』の派生技だ
飴が溶ける温度は約180度、溶けかけの細い飴を利用したもの
180度の高熱を持った飴に触れれば、普通の人なら何かしら反応を起こしてしまう
反応さえあれば私だって水浴びをしている最中でも気づく事ができるだろう
「さて、それじゃぁ早速水浴びでもしましょうかね」
上の服を脱ぎ、下のズボンも脱ぐ
これだけ仕掛けてあれば気兼ねなく水浴びできるだろう
一応、元蜘蛛である事は隠さないといけませんしね
体を軽く洗い、汚れている衣服もいくつか洗ってしまう
うーん、やっぱり体を洗うとスッキリしますね
「ところで、何時まで覗いてるつもりですか?変態さん」
ふいに、誰も居ないはずの茂みに向かって言う
うーん、どうやってのあの包囲網を突破したんでしょう?
「おや、気づいていたのかい
」
現れたのは、一次試験の時私のジョーカーを投げてきたピエロ?さんでした
………間近で見ると以外といい顔してるんですね、これが残念なイケメンって言う奴でしょうか?
「おかしいですね、一応トラップしかけておいたつもりだったんですけど」
「確かに、一般人から見たら見えないからわかんないかもしれないけれど、これでも念能力者だからね……凝をすればすぐに見破れたよ
」
…そういえば念能力者でした
あー、私とした事が失念していましたよ
大失敗です
「…ところで、その太ももにある入墨
」
「あぁ、これですか」
…どうしましょう、見られちゃいました
殺しますかね、証拠隠滅しないとです
私が元旅団である事を知っている人物は少ない方がいいですからね
まだ、旅団の人たちに生きてるなんてばれたくないですし
「誤解しないでおいてほしいんだけど、僕は別に君が旅団である事をバラすつもりはないよ
」
「?、どういうことですか?」
なんだかピエロさんの言い方が少しおかしい気がします
バラすつもりはない?
一体、誰に?
「僕は、旅団の現4だよ
」
………え?
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