働いたら負けでしょ 1/4


…目の前にはイナズママークが光る雷門中
今日、私達は、雷門を支配しにやってきた…

××
-梨月視点-

…支配とかカッコよく言ってみたけど、どこの厨二だよ
あー、めんどい、なんで私こんなことしてんだっけ?
あ、シードだからか

今日、雷門中で入学式がある
ちなみに私は入学生じゃないが一年だ
言葉だけ聞くと?になる人が居るから一応説明しておこう
私は一年の頃、病気になって結構な日数を休んでしまったのだ
……大半がゴッドエデンに居た所為なんだけど
コホン、ともかく、私は一年なのだ

そして今日は記念すべき雷門イレブンをシードが乗っ取る日なのだ、やったね、超めんどい←
え、だってめんどくない?私シードだけど仕事なんてしたくないし
てか働いたら負けでしょ
あー、でも今日は剣城君に会えるだよねー、元気にしてるかな

「皆さん、そろそろ準備しますよ」

黒木さんが集合をかけて、サッカーグラウンドへと向かう

「…めんどいね、七瀬」

確かに後輩の剣城君に会えるのが楽しみなのは本当だが、それとこれは別
あまりのめんどくささに隣に居た七瀬に話しかける
ちなみに、七瀬は私との同期の子で、仲が良い
ゴッドエデンに居た頃は2人でよく悪戯したものだ

「…七瀬?」

七瀬からの返事が無くて、心配になり横を向く
すると七瀬は

「マジでなんでこんな男ばっかの集団でサッカーしなきゃなんないの?しかも対戦相手も男だし、男マジ滅びろ、女の子、女の子がほしい、私の癒しはどこ?」

呪いの呪文を吐いていた←
一応七瀬の今後為に擁護しておくが、彼女は決してユリなのではなく、ただたんに男嫌いなのである
まぁ、確かに黒の騎士団って男ばっかだから七瀬にはキツイだろう

「落ち着きなよ七瀬、これが終われば雷門に編入して女の子に会えるぜ?」
「はっ、そうか、そうだよね……よし、早く試合終わらせよう」

女の子に会えるという言葉で少しだけ回復したみたいだ
うーん、七瀬もコレが無ければ普通なんだけどな…
なーんで私の周りってめんどい人しかいないのかなぁ?

グラウンドに着くと、既に雷門イレブンと剣城君が居た
あー、剣城君ったらもの凄い悪人面しちゃって…
せっかくの可愛い顔が台無しだぞ(笑)

「紹介しよう、これが新しい雷門イレブンだ」

剣城君が私達をご丁寧に紹介してくれる
……なんで剣城君、学ランをあんな風に羽織れるんだろう
普通ズリ落ちるよね
ともかく、早くサッカーやって帰りたい
いや、サッカーする前に帰りたい
だってめんどい、乗っ取りとか支配とかどうでもいいし
ここがゴッドエデンだったら牙山さんに怒られてるんだろうなぁ……

「はぁ……めんどくさいぁ」

呟いた言葉は、不穏な雰囲気の中に消えていった



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