Clap
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以下、未公開のSS。リオン×夢主(デフォルトでアヤカ固定)
「ねえリオン」
「……なんだ、アヤカ」
「ちゅーしてよ」
「………ッ!///はあっ!?何言ってるんだアヤカ、」
「ねえ、ちゅー、早くして」
「っ………///」
いつも自分からキスをするのが癪だったから、ふとそんなことを言ってみると、案の定彼は顔を真っ赤にして顔を逸らす。
もう一度キスをしろと急かしてみれば、耳まで赤くしてフイッとそっぽを向いた。
……そう、まるで猫みたい。
自分がSだなんてことは絶対にありえないんだけれど。顔を真っ赤にしたリオンを見ていると可愛いなあ、としか思えなくて。
照れ屋だなあリオンは、なんて思いながら背を向けたリオンの肩に腕を絡める。
「〜〜っ///、あ、アヤカ………」
「んー?」
「い、一回だけだからなっ」
ハッと息を飲む音が響いたかと思ったら、不意にそんな言葉が聞こえて。
気づいた時には私の唇にリオンのそれが重なっていた。
「ん………っ」
一回だけ、と恥ずかしがるわりには長い口づけに、思考が甘く染まっていく。
数秒ののち離された唇は少し名残惜しい雰囲気を醸し出していた。
「………リオン……」
「…、アヤカ…………」
互いに名前を呼び合って、熱っぽい視線を絡めあう。
『わっ………』
だが、もう一度キスしようとするかしないかギリギリのところで、空気の読めないソーディアンの声が静かな部屋に木霊した。
「「……っ///」」
その声でハッとした私たちは、途端に恥ずかしくなって互いに顔を真っ赤にしながら背を向ける。
「………シャルっ!」
『うわあっすみません坊ちゃん!わざとじゃないんです!だからその爪を立てるのはやめ……いででででで!』
リオンは相当お怒りなようで、容赦なくシャルティエのコアクリスタルに爪を立てて力を入れた。シャルティエの悲鳴が痛々しい。
そんな様子がおかしくて、つい微笑みをこぼすと、それに気づいた彼が「……なんだ、その笑みは」なんて不機嫌そうにふるまった声音で呟く。
「ううん、なんだか、こういうのいいなぁって」
「………今日はもうキスなんてしないからなっ!///」
「………ふふっ」
腕を組んでそっぽを向く彼に小さく微笑みをこぼすと、今度は私の方から、小さく頬に口づけする。
ああ、もう。照れているのがバレバレだよ、リオン。
驚いて再び真っ赤になった頬に手を当てた可愛らしい彼に、最高の笑顔を送ってあげたら、嬉しそうにシャルティエのコアクリスタルが爛々と輝いた。