何で





「なぁなぁ、スクアーロ」
「なんだぁ餓鬼ぃ」
「スクアーロは何でカスなの?」
「…誰に吹き込まれたぁ」

「ボスが『カス鮫は何処だ』って」


「(新入りの餓鬼に変な事吹き込みやがって)」

「ねぇ何でっ?」
「あ゙ー…ボスしか呼んでねぇあだ名だぁ」
「あだ名?」

「そうだぁ、だから別に俺がヘタレだからとか何だとかじゃ無くてだなぁ…「じゃあ王子も呼ぶ」

「…ざけんなぁ!何で俺がお前みたいな餓鬼にっ」
「特別だからボスにしか呼ばせてないんでしょ?」
「は、何でそうなんだぁ?」

「それなら王子だってスクの特別になるっ、ボスだけなんてズルイ!」

「っ…(何でこんな餓鬼にドキッてしてんだ俺ぇ)」
「ダメ?」
「…ゔぉぉおい、俺なんかに上目遣いなんてしてどうすんだぁ」

「ルッスがここぞと言うときに使えって」
「あのオカマぁ゙…」
「あ、そいやさ、ルッスて何でオカマなの?」
「…んなもん本人に聞けぇ」
「アイツ聞いたら怒るじゃん」
「…確かになぁ」

「あとさあとさ」
「まだあんのかぁ?」
「最後っ!」
「ったく…何だぁ」


「ムッツリに『ようえん』って言われたんだけど、『ようえん』って何?」

「…『妖艶』?」
「『ようえん』」


「…ゔぉぉおい、ベル」
「ん?」
「自分の半径5メートル以内にレヴィを近づけるなぁ」

「何で?」
「お前の安全の為だぁ」
「分かった」




......
(王子、早く色んな事知ってデカくなりてーな)

(あぁ゙?何でだぁ)

(内緒っ)



何で

(少しでもお前に近づきてーの)






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