まずは作品をお読みいただき、ありがとうございました。そしてこのページまで目を通していただいてありがとうございます。
以下、今回書いたお話についてだらだらと語るあとがきとなっています。埋まっていないものについては更新と同時にアップいたします。興味のある方はそのままスクロールをお願いします。
失恋をテーマに、というコンセプトでお話を書いていたはすが、これじゃあただの悲恋だなあというお話ばかりになってしまいました。が、なんとか自分的に納得のいくものが書けたのでそのままでいこうと決めた次第です。
注意書きは申し訳程度に設けてはいましたが、もしかすると人によっては不十分なものとなっていたかもしれません。すみませんでした……。
▼九条天を追憶する
どんな相手でどんなお話にしようか、最後まで迷ったお話です。最終的にアイナナから九条天になりました。彼は非常に罪だ……。
天くんは楽さんに恥ずかしいことを言うだとかよく言いますが、そのくせに自分もポエミーなことを言っていたりする感じがします。小学生当時の天くんはオール捏造ですが、指輪作ってプレゼントくらいしてくれそうな気がしました。すみません、かわいいです。
死ネタやら失踪ネタとは違うので互いの居場所は把握していますが、いかんせん彼女には勇気と度胸が足りない感があるので、天くんから会いに来ない限りは再会することはないと思います。連絡取り合ってる陸も、会うと天くんを思い出しちゃうから避けてるイメージを書いてる中で持っていました。彼女に意気地があったなら、ハッピーエンドに向かっていたかもしれないです。そういうの私はとても好きです。
ちなみに天くんは夢主との約束をしっかり覚えています。子どもの頃の話だから、で終わらせているということもありません。でも約束をしたのは七瀬天であって九条天ではない、と本人は思っていそうです。なので迎えにいくことは何かきっかけがない限りないと思います。
余談ですが、天くんが指輪を作るときに使ったのはシロツメクサという設定です。「約束」「幸福」なる花言葉があるそうです。
そしてさらに余談ですが、九条天くんでいこうと決めるまでに何本か書き試していました。それらは完成しないまま書きかけフォルダにぶっこんでありますが、今になって確認したらダイゴさんの婚約者が死んだ話だとかアポロさんの恋人が死ぬ話だとかでした。死ネタ大好きかよ。
かなり迷走しましたが、このお話書くのとても楽しかったです。そのせいであとがき結構長くなってます。
一番上にあるタイトルですが、更新は一番最後でした。うまいこと切なくなってるかな。なってるといいな、と思います。
▼失踪したテリー
このお話は、以前よく見かけた「テリーはのちの時代のエスタークである」という都市伝説(?)を元にしています。この時点で十二分に人を選ぶといいますか、不快感を覚える方もいたのではないかなあと思います。本当こんな話ばかり書いてしまってもうどこに謝ればいいか分からなくなりつつあります……。
ただ私は以外と、あの都市伝説(というか考察?)はアリなんじゃないかなあ、と思っています。
テリーが最強の剣士を目指したのは、原作でも明言されている通り幼い時にあんな形で姉と離れ離れになったからです。けれどいざ姉と再会してみると、姉はもう自分の助けなど必要ではないくらいに強さを得ている。テリーが主人公一行に加わった時、きっと彼は虚無感のようなものを感じたと思うのです。だから、そのあとは今度こそ強さを求めるのではと。だから、大切な人がいたとしても強くなることに対して歯止めがきかなくなって、結果今回書いたお話のようなことになってしまう可能性もなくはないんじゃないかなあと思いました。もちろんそういう道を進むテリーだけではなくて、帰る場所を手に入れてそこで幸せを掴むテリーもとても好きです。
あの考察について、私はテリーがエンディング後に単身でダークドレアムに会いに行き、融合を果たしてエスタークになるのかなあと考えています。夢の世界にいる存在なのだから、ダークドレアムも地上の人間が見た夢なんですよね。テリーの強さに対する執着がそこに反映されていてもおかしくはないのかなあと思います。尤も、ダークドレアムは人々の悪夢であるという説明がされているので、この考察は既に破綻しているのですが……。そんな時はこまけぇこたぁいいんだよ精神が発動してしまうのですが、あんまりよくないなあとは思っています。ちなみにチャモロ=エビルプリースト説は否定派です(どうでもいい)
▼ソロと星
ソロくんと、死んでしまった山奥の村の住人の女の子のお話でした。
ソロくんはついつい大人びた風に書いてしまうのですが、山奥の村で暮らしていた頃の彼は普通の少年なんですよね。そんなソロくんを書きたかったです。技量が足りなくてただの何か違う子になってしまった。残念です。
山奥の村が襲われて、そこで初めて自分の使命を知ったソロくんが、とことん自分自身を押し殺して勇者であろうとした、というのが本当に本当に苦しくてたまらないです。ソロくんマジ幸せになれ……。運の良さがアベルさんと並んでマジに低いソロくんなので、せめて二次創作でくらいは……と夢主にはラッキーになれる星を当てはめました。
再会など二度とできないことは分かっている。けどすっぱり諦められるほど大人にはなりきれない……そんなソロくんというのを!書きたかったんです!彼は思春期真っ只中なんです!色々考えてはいる、結論も出ている。でもそんなに単純ではない多感な時期というのは、勇者にもあると思っています。
大事な人たちを殺した仇の恋人を、千年に一度の奇跡を使って蘇生させること。ソロくんはきっとかなり悩んだと思うんですよね。自分と世界を天秤にかけるなんて、世界は勇者にとても残酷です本当に……。Wをプレイするたびに、ソロくん幸せになれと本気で祈っています。
ソロくん幸せになれ。
▼絢瀬絵里に感謝を伝えたかった
このお題を見たときから、エリチカと卒業とを絡めたお話にしようと決めていました。エリチカには夕焼けがよく似合うと勝手に思っています。
書いたものを読んだとき、こいつ絵里ちゃん絵里ちゃんうるせぇな!となりました……。この夢主はどれだけエリチカを好きなのでしょうか。好き、というか憧れ、崇拝に近いものを感じますね。エリチカに強くひかれて追いかける夢主ですが、どうやら自分が彼女に認識されていたとは思わなかったようです。他のものに比べると悲しさは薄いかな、と思いましたが、この夢主は卒業式を終えたあと、きっと激しく後悔すると思います。それはそれで悲しいですね。
このお話には名前変換を取り入れていません。この関係性で、夢主を下の名前で呼ぶことをエリチカがするかな?と考えたのと、追っかけモブ感を夢主にもたせたかったからです。名前変換を求める方にはごめんなさい。
▼雀ヶ森レンにとっくの昔に失恋していた
だらだらとしたお話になってしまったかも…と思いつつ書きたい部分を書けたのでオールオッケー!てな感じで更新いたしました。
語彙が全く無いので雲霧を辞書で引くことから始めたのですが、単純に雲という意味だけでなく、転じて迷いという意味もあるんですね!…ということで今回タイトルの雲霧は=迷いで書いています。
多分1期です。それかそれ以前でも良いかなと思います。雀ヶ森も夢主を大切にしたいと思ってはいたけれど、フーファイターの「負け犬は必要ない」を覆すには足りなかったようです。けれど相当気に入っていたので、いなくなってしまうことは残念だっただろうと思います。何とも思ってなかったらお見送りになんて来ないよ。
なんというか…私の中での雀ヶ森は複雑(?)でして、夢主のことは間違いなく大切だし好きだったけど、負けた奴のことは必要ないから、やっぱり夢主のことも必要なくなったんですよね。でも好きなので微妙に後ろ髪を引かれている、みたいな。よくわからん。
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2016/11/04をもって全ての作品のアップが完了しました。
非常に間の空いた更新となりましたが、お付き合いくださった方、ありがとうございました。