ヒリヒリ。痛みを感じる肩を抑える。
それは、昨日の事だった。いつもの事、と言えばいつもの事なのだが。
たまたま池袋に用事があり、池袋最強であり自分の嫌いな彼に会わないようにしていた筈なのに。会ってしまった。そして飛んできた郵便ポストに肩をぶつけてしまったのだ。
念の為にもう一度言っておくが、郵便ポストというのはあの赤色のポストの事だ。

そして今、目の前には昨日と同じ化け物…否、人物がそこにいる。
本当に、最近ついていない。二日連続で嫌いなあいつに会ってしまうなんて。
ヒリヒリ、ズキズキ。
ヤバいなと頭の中で警告の鐘を鳴らすのと同時に、昨日の傷が疼くってこういう事なのかな。なんて冷静に考える自分もいて。

「よぉ、臨也…なんでまた池袋に居るんだァ?」

彼、平和島静雄はサングラスを外し表れたのは、まるで忌々しいものを見るような目。自分も彼のような目をしているのだろうか。
ヒリヒリ、ズキズキ、ズキズキ。
あぁ、本当に痛い。まだ傷の痛む肩を手のひらで被い直し、別にシズちゃんには関係ないよ、なんて皮肉を並べる。
すると彼のこめかみにピクッと筋が入るのが分かった。

実は今日、池袋に用事なんてない。しかし池袋に足を運んだのは事実で。自分でも分からない疑問を誤魔化し、再び自分で考える。
その間にも目の前の彼が自動販売機を持ち上げているのが見えてズキズキと痛む胸を抑えて、そのまま背を向けて地面を蹴った。

背を向けて走る自分に、彼がその自動販売機を投げつけなかった事に疑問を感じたが、門を曲がる時に微かに見た余りにも無表情な彼の姿の方が少しだけ気になり。
しかし、胸を抑えた自分の行動が一番気になった。
(あれ、肩の方が痛い筈なのに。)
(あぁ、もう。)
駆けていた足の速度を緩め、苦虫を噛んだように顔を歪めた。
(本当に、気持ち悪い。)



それを好きって言うんだよ





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初めて書いたDRRR!!文章。
静→←臨のつもりです。
まだ自分が相手を好きと実感していない二人。




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