僧侶に転職しました。

もしもドラゴンクエストXの世界に紛れ込み、僧侶に転職したら……。




カカロットさんの場合。

「ん、あれ?オラ何すんだ?」

「僧侶はしっかりサポートしろよ!」

「えっと確か……ホイ…ホイ?ブルマが似たようなの持ってたっけ」

「それはホイポイカプセル!ベホイミ唱えなさいって言った途端に僧侶死んだー!ザオ系
が唱えられるのカカロットさんしかいないのに!!」

「ははっ。オラ死んじまったww」

「(一生死んでろ)」

結果→カカロットさんは回復呪文の名前を覚えられない為に、僧侶として機能しない。
向いてる職業は勿論武闘家で、地味にテンションを上げてスーパーハイテンションになればいいと思います。





ベジータさんの場合。

防具はお高く、ランクが上。まさにエリートらしい物を着用しているため、すれ違う人々から注目を浴びる。
しかし盾と武器にはお金が回らず「スライムトレイ」と「ラブリースティック」といった、見た目が可愛らしい物を使用している。

「ベジータさん……お願いだからベホイミを…」

「このオレ様が……貴様らクズ共に力を貸すわけがなかろう…」

「(全体的に、攻撃よりも生き残るのに必死。ここまできたのに!!)」

「オレは超エリートだぞ……くそったれぇぇええ!!!」


ベジータ僧侶は、プライドが高いためなかなか助けてくれない。
しかし最大のデレ、必殺技の聖者の詩を繰り出す事もある。





未来トランクスさんの場合。


「多分あの洞窟だと思う」

「あってますから大丈夫ですよ」

「あっ……」

「ちょっとすみません」

道端に倒れているとあるパーティー。トランクス僧侶はすぐさまそちらに駆け寄ると、ザオラルを唱えてからベホイミを×4回。
「ありがとう」のお礼に「頑張ってください」と爽やかな笑顔で返す彼は、とにかく人気者。

「優しいのはいい事だけど、なんかジェラシー」

「ここは助け合いのお互い様な世界ですからね」

「わかったわかった。それより、早く行こうよ」

「あっ、ちょっと待ってください」

「…MP…ありがとう」

「魔法攻撃には期待してますよ。では行きましょうか」


誰にでもサポートするトランクス僧侶は、心の癒やしとして人気です。




バーダックさんの場合。


「ありがとうバーダックさん」

「礼には及ばねえ。オレの使命を果たしているだけだ」

「なら私も、魔法使いらしく攻撃魔法…って攻撃しないでー!…と思ったらHP回復…タイミング良すぎ」

バーダック僧侶は、タイミングを見計らって回復させたり、素早い判断力、そして仲間の思いやりがあるので、上級者には持って来い。
見た目は怖いが、中身は心優しい僧侶です。





ターレスさんの場合。


「地獄に落ちろ」

「(怖ぇー)」


レベル上げに役立つザキを連発するターレス僧侶。
魔物たちの間に、あいつと戦闘を交えたら地獄行きだ。という、噂が広がっている。


「ターレスさん、僧侶の仕事してくれませんか?」

「ならば跪け」

「よくもまぁ今にも死にそうな人間にそんな事が言えますよね!!私、青くてぷよぷよした子の体当たりですら死ぬんですよ!」

「何度も言わせるな。たかが跪いて『私はターレス様に縋る雌豚です』と言えば済む話しだ」

「私のプライドがお終いですね。もういい。宿に行く」



チームワーク力が掛けた鬼畜僧侶。そもそも一匹狼なため、パーティーを組むことは滅多に無い。
しかし、レベル上げパーティーには役立つターレス僧侶です。

戻る

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -