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「#エロ」のBL小説を読む
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「楠木先輩いえーい!」
「いえーい。どうした、テンション高いな。」
「だってベスト8ですよ!おめでたいじゃないですかー!」
「そうだな。」
「そして今日はおめでたいことがもうひとつ…」
「?」
「楠木先輩のお誕生日です!いえーい!」
「おお…さすがに忘れられてると思ってたよ。」
「抜かりないです!これをどうぞ!」
「ありがとう。はは、やっぱ嬉しいな。」
「えへへ、喜んでもらえて私も嬉しいです!」
「チョコケーキか?」
「ガトーショコラです!」
「へえ…おいしそうだ。」
「ところで最近彼女とはどうなんですか?ええ?」
「な、なんだよ急に〜…」
「もーニヤニヤしちゃってぇ〜!」
「今度オフの日に海行く約束してるんだ。」
「おおお水着ふぅー!」
「名字…お前俺の男友達と同じ反応してるぞ…。」
「楠木先輩の心の内を代弁してあげただけです。」
「なっ……まあ、間違っちゃいないけど……ん?薬師のピッチャーが手ェ振ってる。」
「!?」
「名字―!」
「…名字の知り合い?」
「えっ!?あ、あはは…中学の同級生なんですよ!久しぶりだナー!」
「……名字…へーえ?そうなの?」
「はい!?何がですか!?」
「いやー、名字もちゃんと恋してるみたいで安心したよ。」
「恋じゃないですし!?何を仰いますか楠木パイセン!」
「で、どうなの?付き合ってるの?」
「だから違いますし!?」
「可愛いなー。」
「違います!あ、いや、可愛いはありがたく受け取りますけれども!」
「ちょっと話してけばいいじゃん。」
「べっ、べべ別にいいですし!さあ行きましょうバスが出ちゃいます!」





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