見た目は可愛い兎ちゃん。

高校生の時、スカウトされモデルのバイトをしている時からよく見かける可愛い女性がいた。
その人は初恋の相手、旧姓・井之頭嬉子(現・南嬉子)さんの勤めていた会社の同僚・須々木愛子さん。
俺、野上誠一郎より3つ年上の女性で、嬉子さんに失恋した俺を慰め、叱って、励ましてくれた人。
そんな献身的な彼女に惹かれはじめるのに時間はかからず、俺は何時の間にか彼女といるのが心地好く、付き合う様になっていた。



ーーー付き合い出して、1年・・・。
帰宅して早々、俺は玄関で正座させられている。

見た目は可愛い兎ちゃんなのに、中身は獰猛な熊だ。
機嫌を損ねさせて、俺が好きで集めているエアーガンで撃たれた事もある。(中にはBB弾入り)
頼まれた家事をしていなくって、雪の降る夜に外に放り出された事もある。(足に霜焼けが出来た)
ファンの女の子が家に押しかけ、『ブス!別れろ!』と言われ、キレた愛ちゃんは俺の部屋なのに荷物(服)を玄関先に全て出して、『実家に帰れ』と張り紙をして頑として玄関を開けてくれなかった事もある。(機嫌が直るまで玄関先で正座)

そんな彼女だが家事は完璧で、料理は店を出してもいい程旨い。
胃袋を掴まれているだけでなく、普段、怒らない時の彼女は本当に優しくて理想の彼女なのだ。
だから、何をされても別れる気は無い。

「誠一郎くん。今日、会社の飲み会だったのよね?」

「え?あ、う・・・うん」

「そっか。・・・でもさ、おかしいよね。会社の飲み会なのに、嬉子さんの家で飲むなんて」

スマホを触り愛ちゃんは無表情のまま写真を見せて来た。
そこには俺が嬉子さんの旦那さんと一緒に家に入って行く処が隠し撮りされていた写真が。
あの二人には愛ちゃんに内緒にしといてくれって頼んだはずなのに。

「支店長(あの人)本当に財布を忘れるのよね。今日も会社にまた忘れてて、私、届けに行ったの」

「ご、ごめん!その、幸司さんに相談したい事があったんだ!決して疾しい気持ちで行った訳じゃ無くって!」

「そんな事言ってる訳じゃ無いのよ!私は嘘を吐いて支店長の家に行った事を怒ってるの!何でそれが分かんない訳!?っていうか、ウソついてまで支店長の家に行かないといけないの!?」

「ごめん!ちょっと相談したい事が、」

「もう、いい。どうせ、私の悪口でも言いに行ったんでしょ?もういいよ。そんなにいやなら別れよう!今から荷物纏めて出て行く!」

「愛ちゃん!」

「離して!!」

立ち上がり彼女を抱きしめようとしたが、俺の腕は跳ね除けられた。
その瞬間、愛ちゃんの長い爪が顔に当たる。
がりっと音がする程、引っ掻かれてしまいヒリヒリするどころか、血まで出ていた。

「せ、誠一郎くんが悪いんじゃん!」

不可抗力で当たっただけかもしれないが、謝る事の出来ない彼女にカッとなってしまい

「謝る事も出来ないの?人の顔にキズ付けといて」

片手で愛ちゃんの腕を縛り上げていた。
引き摺る様に彼女を寝室に連れて行き、乱暴にベッドへ放り投げた。

「きゃっ!な、何すんのよ!」

「ごめんなさい、も言えない人はお仕置きが必要だ。謝る事を覚えさせる事も必要だし」

手早くネクタイを解き両手を縛り、持って帰ったアタッシュケースを愛ちゃんの前で開けてみせた。
その瞬間、愛ちゃんの顔色が一瞬にして茹でダコ状態に。

「ずーっと考えてたんだ。1年も付き合ってるのに何でキス以上させてくれないのかなって。淡白とも違う様に感じてたから幸司さんに相談にのって貰ってたんだよ。・・・でも、驚いたなー。愛ちゃん、処女だったんだ。その年(28)で処女って言ったら嫌われると思った?別れてあげられる訳ないじゃん。俺、愛ちゃんに骨抜きなのに。今日という今日は少し進ませて貰おうと思っていたんだよね」

ケースの中にはバイブが5本。

「小さいサイズから俺のサイズに近い物まで5本買いに行って来たんだ。初めての人にはちょっと不向きな大きさなんだよね。俺のって。本当はこれで1週間くらいかけて慣らして行ってあげようと思ったけど、今の状態じゃ無理だなぁ」

ジタバタと暴れる愛ちゃんのスカートを脱がせ、ストッキングの股の間を力ごなしに引き裂く。
ブラウスも丁寧に脱がしたいけど興奮の余り、力加減が分からず殆どのボタンを引きちぎってしまっていた。
フロントホックのブラを外し胸を丁寧に揉みしだき、尖って来た乳首を摘まんだり転がしたりして遊ぶ。

「やめてよ!誠一郎君!いやぁ!ふっ、んーー」

キスも唇を合わせる程度でしかした事が無い為、深いキスしただけで腰が抜けてしまったか抵抗すら出来なくなっている。
耳朶を舐めて穴に舌を差し入れれば、彼女の腰が淡く揺れ出した。

「あ、あっ、え?や、やだ!何すんの!?」

分かってるくせに、と思いながら純白の下着を取り払い両足を開き、俺を受け入れる為の場所へ舌を這わせた。
バイブにローション塗りたくって押し込むのもアリだが、無機質なモノをいきなり挿入されて、sexが嫌いになられても困る。

「汚いよぉっ、あっ、・・・駄目ぇ!やぁーーーっ、あぁ!」

舌で指で、剥き出しになった突起物と胎内(ナカ)を弄り回していくと、面白い程、愛ちゃんはイキまくった。

「ふ、あ、あ、あ、だめ、また、いっちゃうよぉーーーっ」

達した彼女はびくん、と躰が激しく弾け、視点が定まらないままぼんやりと空を見詰めている。
指を抜き取れば、とろり、と密が溢れ出た。
それに思わず喉を鳴らしてしまう。
本当は俺ので処女膜を破りたい処だが、ここは我慢。
1番小さいバイブにローションを垂らし、ゆっくりと胎内(ナカ)へと押し込んだ。







「いやぁーーー!いたいっ!抜いてぇーっ!や、あぁぁぁぁ!」

始めは気が狂ったように叫んでいた愛ちゃんだったが、3本目くらいから上手にイケる様になってきた。
そして、自らキスを強請るし、俺の命令で挿れたバイブを自分で動かして見せた。

時間をかけ5本のバイブで彼女の入り口を慣らしたが、よく挿入を我慢できたと思う。(2度、こっそりヌいたが)
完全に夜も明けきってしまいカーテンの隙間から朝日が差し込み、車のエンジン音が忙しなく聞こえ始めた。
喘ぎ続けたお蔭で愛ちゃんの声はすっかり枯れてしまっている。
可哀想だが、これはお仕置きなのだから我慢して貰わなければ。

着ていたYシャツを脱ぎ捨てて、彼女に覆いかぶさるとゆっくりとその胎内(ナカ)に入って行く。

「あれだけ慣らしたのに愛ちゃんの小さいっ、すっごい、狭いよ」

俺を最後までのみ込むと愛ちゃんはそれだけでイってしまい、トロン、とした目で俺を見ている。

「初めてなのにナカでイケるとかすっごい淫乱だったんだ。愛ちゃんって」

キスをしながら少しづつ動き始める。
彼女の唇から声にならない吐息が止めど無く溢れ出だしたら、抜き差しの速度を速めた。

「ふ、・・・はっ、ぁ、ぁ、」

「別れてやらないからっね、・・・はっ、今度、別れるって言ったら、もっと、酷い事、するからっ、分かった?」

視線を合わせ睨みつける。
すると、必死で首を縦に振り縋り付いて来た。
そんな彼女が本当に可愛く、愛おしい。








sexを覚えたてのガキの様に愛ちゃんの躰を堪能し、大満足の俺と反対に声が出ない彼女は躰を起こせるようになると俺の頭を枕でしこたま殴り続けた。

「痛い!痛いって!愛ちゃん!」

『ばかばかばか!誠一郎君のばか!初めてなのにあんなモノ5本も突っ込んで!』

「ごめん!責任は取るから!」

『何が責任を取るだ!このデカマラめ!人をガバマンにする気か!』

「そうだねー。俺の挿れちゃったからもう、がばがばだね」

『死ね!バカちんこ!』

「痛い痛い!だかた、ちゃんと責任取りますって!」

『どうやってだ!バカちんこ!』

「だから!」

俺はベッドから降り、正座をすると彼女に差し出した。

ビロードの箱と婚姻届を。





「ね。結婚しよ?」


     【終】
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