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なんだか、寝苦しくて私は目を覚ました。
寝起きでボンヤリした視界で回りをぐるりと見渡す
隣には、私の知らない綺麗なお姉さんがいて
反対側には、これまた私の知らない青年が少し布団を散らかしながら寝ていて
その奥にはまた、私の知らない大柄な強面の男の人が寝ていた。
ここは、何処だろう…見たところ昔の木造の小屋だ、汚いけど。
確か私は、あの男に…慌ててお腹に手を当ててみると綺麗に治療されていた。
っほ、とするのもつかの間、自分の身体が可笑しいのに気づいた。
身体のサイズが可笑しい、一回り、いや、二回り程身体が小さくなっていた。
手も可愛い紅葉型だ。
なんだ?私は、夢を見てるのか?
試しに頬を思いっきりつねってみる
「っ痛ぅ……」
ただ、痛かっただけだった。
何で、どうして、と思っていると、視界の端に強面の男の人が見えた。
頭にあの男の顔がよぎり体が恐怖でふるえる。
ここは、どこ、もしかしてこの人達も私を殺そうとしてるの?
恐怖から、悪い事しか考えられなくなり
そっと音を出さないように布団を出て小屋の外に抜け出して、駈け出した。
空はもう太陽が顔を出していて明るかった
だから、転ぶことはなかったけど見えない方がよかったかもしれない。
小さな私のまわりを囲むのは大きな森だったから…あぁ、本当にここは何処なんだろう。
誰か答えて
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