休日1日ダラダラと家で過ごしていれば、夕食を食べ終わった頃スマホがヴヴヴとなる

今日一日鳴らなかった若干ボッチな私は多少ニヤつきながら見るとLINEの通知で画面を開くといつもの幼馴染で嬉しいような期待はずれのような複雑な気持ちになる。

内容を見てみると今から来いよ的な内容で
まぁいつもの事だし私も後はダラダラするだけだし行く、とだけ返信をする。



「隣行ってくるー」

「今日は泊りー?」

「んーわかんね。」



いつものことなので、その後親は特に何も言わずに視線をテレビへと戻す

それを一瞥してから鍋に残った夕食の残りをタッパーにつめて、そのタッパーと携帯を引っ掴んで家族への挨拶もそこそこに家を出る

隣の家を見て部屋に明りがついているのを確認してから隣の通い慣れた家のドアを開けた



「お邪魔しまーす」



玄関で靴を脱いで2階に行く前にリビングへと向う。

そして家から持ってきた夕飯の残りを冷蔵庫に入れる

ついでに喉も乾いていたので冷蔵庫に入っていた私用の水を飲む


そのペットボトルも冷蔵庫にしまって本来の目的地である2階へ向う。



「入るよー」



返事も聞かずにドアを開けると中には思った通りの2人が其々の定位置で寛いでおり私も自分の定位置で腰を下ろす


2人は最近買ったばっかりのゲームをしており私が腰を下ろすとロード画面にして停止させる。



「あ〜もう疲れた!」

「僕ももうギブ」



2人してコントローラーを投げ出してその場で大の字になる

その時三郎の手が私に向って投げ出されたのですかさず叩き落とす

そのまま三郎の顔にクッションを押しつけて立ち上がって三郎たちの間に座る



「私やってもいい?」

「うん、セーブしといてね」

「ん、」



カチカチとコントローラーを弄ってセーブをしてから新しいゲームを始める

私がゲームをしていると起きあがった三郎と雷蔵が其々肩と膝に頭をのせる

それに特に反応はせず甘受する。

私たち3人は3人ともスキンシップが激しい方だから必然的に何時もベッタリしてる事が多い。

懐いたらべったりの三郎と私にそれを甘やかしてくれる雷蔵。

学校は別だけど夜なんかはよく三郎の部屋でこうやって3人一緒にいることが多い



「あ、携帯めっちゃ鳴ってる」



ポケットに入れた携帯がヴヴヴと鳴るけど今は手が離せそうにない。



「どれどれ、」



それをわかってかわからずか三郎が私のズボンのポケットに手を突っ込む



「ちょ!くすぐった…!!」



くすぐったさに身をよじりながらもゲームを続ける


ってか、何か恥かしいんだけど!何かわからんないけど恥かしいって!!


ほんのり顔の赤くなった私に気付いた雷蔵がクスクスと私の肩で笑う



「チカちゃんからLINEだぞ。」

「あぁ、何て?」



一応パスワードをつけているんだけどこの幼馴染2人には私のパスワードは知られているから意味はない。



「"めちゃくちゃ暇なんだけど"だって。」

「それって個人じゃなくてグループ?」

「おう。」

「じゃぁいいや、無視って」



グループなら他の奴らが構ってやるだろうと、無視を決め込む

それにあ〜あ、チカちゃんかわいそ。なんて言いながら私の携帯をの手の中で遊ばせる三郎

雷蔵は私のやるゲーム画面を見ており、時々意味深な声を上げるのでッドキとさせられる。



こんなどうってことない日常が私は大好きだったりする。




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