「その女なんですか?」

「お前だ」

意味がよくわからずに眉を顰めると
ルッチさんは女を乱暴にベッドに放り投げる

よく見てみると女は
あたしが着ているものと同じものを身につけ
背格好もよく似ていた

顔を除いては・・・

顔は原型がわからないくらいに潰されていてた

「アイスバーグに抱かれたのか?」

女を観察している間に横に座ったルッチさんに
顎を掴まれ睨まれた

「・・・いいえ」

「そうか、残念だ」

全く残念がっていないような様子で意地悪く笑う
この顔を獲物を捕らえた猛獣の顔だ
そしてあたしは捕食される

かぶりつくようなキス
なんの迷いもなく
あたしを自分の所有物のように扱う
でも、気がつけば嫌じゃなくなっていた

「ルッチさ、ん」

首筋から胸元まで舌が這いスカートは
捲り上げられ下着の中にルッチさんの手が侵入してくる

「お前は、アイスバーグを暗殺しに来た者に殺された」

感じる場所を把握され気持ちのいい場所で指を動かされ
すぐに潤ってくる

「あの死体はお前だ」

「ん、あぁっ・・・!」

1回達するとルッチさんの勃ちあがっている肉棒が
蜜壷へと挿入ってくる

「ふぅっ、んん、」

「お前は、おれの部屋からは出さない」

なにを言われてるかわからない
揺すられ快楽を与えられていく
死体がある部屋で抱かれるなんて
異常なはずなのに、興奮が増す

独占欲ともとれる言葉が心地よかった

◇◇◇◇◇


「ルッチさん、大騒ぎだった?」

「まぁ、大したことは無い。」

宣言通りにあの死体は【アラタ】として葬られた
あたしに似た海賊の女を連れてきたらしい
アイスバーグはやさしい男だ
きっと悲しんでくれただろう

カリファは呆れ返り
他の皆は大笑いしていた


そしてあたしはルッチさんの部屋で生活している
任務がある以外は部屋からの外出を許可されていない
長官も了承済みらしい

「アイスバーグに抱かれるの本当は嫌だったんですか?」

「ふん、お前には荷が重いだろう。」

新聞を読むルッチさんの首に手を回し頬にキスをした
別に好きだとか愛の言葉を言われていないし
あたしも何も言っていない

アイスバーグに抱かれそうになった時に気がついた

ルッチさんが好きなのだ

「じゃ、仕事に行ってくる。
大人しくしとけよ。」

「はぁい。行ってらっしゃい!」

玄関まで送って行ってらっしゃいのキスをする
まるで新婚のようだった

エニエス・ロビーに帰らないのはあたしで
檻の中にいることを望んだ

◇◇◇

1番ドックにつくとカリファが待ち構えていた
眉間に皺を寄せ腕組をしている

「貴方ってめんどくさい男ね」

「何のことだ」

「・・・泣かしたら承知しないわよ。」

「ふん、あいつが望んだことだ。
アイスバーグはお前が懐柔でもしろ。」

「元からそのつもりだったくせに。嫌な男ね。」

口角を上げ鼻で笑えばカリファは舌打ちをする

アラタを初めて見た時から
自分のモノにすると決めていた
それを実行したまでた
みすみす他の男に渡すはずなどない


ゆっくりと、飼い慣らしていく
あれは俺のモノだ

END


【ルッチ×部下6】
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