パン屋をしている実家を手伝い
今日も1日が終わる

このパン屋にはガレーラカンパニーの
職人さん達もたくさん来てくれるから
売上はいい。

『じゃあね母さん!また明日〜』

実家の手伝いには来ているが
実家を離れて暮らしている

ブルーノの店に向かう
今日一番ドック職長の
カクと飲む約束をしている


店につくともうカクはいた

「お疲れ様じゃのう!アラタ!」

『カクもお疲れ様〜』

席につくとさっそくビール頼み
乾杯する

パン屋にきてくれて
話すようになり仲良くなった


だんだんいい感じに酔いが回ってくる

「それにしてもほんとーにわからん!」

ダンっと勢いよくグラスを机に置く

『え〜なにがー?』
「何故パウリーなんじゃ?」

そう私の彼氏はパウリーなのだ。

「ギャンブル好きじゃし」
『うんうん』

「借金はあるし」
『そーだねー』

カランとお店のドアが開き
目の端に金髪が見えた

「なぁアラタ。ワシにせんか?」

そういって近づいてくるカクの顔を
大きな手がふさぎ

2人の間にどしりと座る

『あら。パウリーお疲れ様。』
「カク!人の女口説いてんじゃねぇよ!」

いつものように
借金取りから逃げて来たのだろう
少し汗ばんでいた

「おまけにヤキモチやきじゃ!
独占欲が強い男なんて嫌われるぞ!」

『うふふ。こんな所も大好きなの』と
腕にからみつけば

カクは重症じゃ・・・と大きな溜息をつく

顔を真っ赤にして
「ハレンチだ!」と叫ぶのに
腕を振り払わない

そんな不器用な彼が大好きだ。

不器用
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